事例

レッドハット株式会社

レッドハット株式会社

国やチームをまたぐアプリケーション環境をどう統合すべきか、事例に学ぶ解決策

6カ国に金融サービスを展開するAscend Moneyが取り組んだのは、国やチームごとに異なるアプリケーション開発/デプロイ環境の統合だった。コンテナベースのプラットフォームに乗り換えることで、その環境はどのように変わったのか。

要約

 国・チームをまたいだアプリケーション環境を統合したい。それが、東南アジアに4000万人以上の顧客を抱える金融テクノロジー企業、Ascend Moneyが挑んだミッションだった。同社は買収によって急成長した経緯から、アプリケーションの開発とデプロイに対するアプローチが各国のチームで異なり、コラボレーションに難を抱えていた。

 その解決策となったのがコンテナベースのプラットフォームだ。クラウド環境全体でアプリケーションの開発、デプロイ、管理を共同で行えるようにし、チームや国を超えた一貫性を実現した。また、開発者が本番環境に近い環境でアプリケーションのデプロイとテストを実施できるようになったことで、本番環境での動作をリリース前から正確に把握できるようになり、彼らの業務に対する自信も増したという。

 それまでは1週間かかっていたタスクも2~3日で完了するようになり、200人近くの開発者を6人の運用チームでサポートできるなど、その成果は多岐にわたる。同社の事例には、異なる組織のコラボレーションや開発環境の標準化、多数のプラットフォーム対応など、さまざまな課題解決のヒントが詰まっている。その知見を役立ててほしい。

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