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KVMスイッチ

K(キーボード)、V(ビデオモニタ:ディスプレイのこと)、M(マウス)を複数のコンピュータで共有して使うための切替装置のこと。製品が登場し始めた当初は、CPU切替器、サーバー切替器、コンソールスイッチなどと呼ばれていたが、製品の機能向上が進むにつれ、次第にKVMスイッチと呼ばれるようになった。

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KVMスイッチの基本機能とは?

KVMスイッチの基本機能は以下のとおり。
●複数のサーバーやPCの操作
1セットの1組のキーボード、ディスプレイ、マウスによって複数台のサーバーやPCを操作する。サーバーやクライアントに修正を加えたり、リモートコントロールソフトのようにソフトウェアをインストールしたりする必要がなく、KVMスイッチ用の専用ケーブル(CIM:Computer Interface Module)を使って物理的に接続するだけで使用することができる。CIMはキーボード/マウスのエミュレーション機能を提供しており、KVMスイッチでKVMが選択されていないコンピュータに対してもKVMが接続されている状態を維持することができる。

●アナログKVMスイッチ
キーボード、ディスプレイ、マウスの各信号をアナログのまま、サーバーと、離れた場所(運用管理室など)の管理コンソールとの間で中継する。中継ケーブルは、LANケーブルと同じカテゴリ5(Cat5)ケーブル。ケーブルは、延長アダプタ(エクステンダ)を使って、最長300mまで延長可能。

●KVM over IP
サーバーとの間の信号はアナログだが、KVMスイッチと管理コンソールとの間の通信を、IPプロトコルで行う。そのため、IPネットワークで接続された端末なら、インターネット経由でどこからでも接続できる。

KVMスイッチの導入メリットとは?

KVMスイッチの主な導入メリットは以下のとおりだ。
●運用管理のオペレーションがシンプルに
キーボード、画面、マウスを集約して省スペースを実現。管理者はサーバーのある現場に行かなくても複数のサーバーを切り替えて作業ができる。

●パッチ配布などが容易に
管理コンソールに接続した外部記録メディアなどを、管理対象のサーバーに仮想的にマウントでき、アプリケーションのインストールやパッチの適用などの操作が可能。

●入室制限とログ管理でセキュリティを強化
マシンルームに人間が立ち入らなくても、リモートからほとんどの管理操作が行えるようになり、マシンルームにシンプルな入室ポリシーが設定できる。