ジョブカン

　今回取り上げる「ジョブカン」は、単にPCでクリックすることで出退勤時間を打刻するシステムと異なり、打刻にFeliCaカード＋リーダを利用するのが特長だ（通常のクリック打刻も可能）。カードには、既存の社員証や入退館証のほか、SuicaやPASMO、おサイフケータイなども利用でき、不正打刻のハードルを高める効果が期待できる。
　打刻データは自動集計され、Excelへの再入力の手間や入力ミスなどを完全に排除する。またCSV出力にも対応、各種給与ソフトとの連携も可能だ。
　また、外勤主体のスタッフを多く抱える企業においては、モバイルのGPS機能と連携したGPS打刻（打刻時間と一緒に位置情報をデータ送信）が可能で、直行直帰などフレキシブルなワークスタイルにも対応する。

　「ジョブカン」の強みと言えるのが、勤怠管理に加えシフト管理も併せて提供する点。シフト機能も備える！と謳う勤怠管理ツールはほかにもあるが、機能的に物足りなかったり、個社ルールに対応する柔軟性が欠けていたり…とオマケ的なものが多いが、「ジョブカン」のシフト管理は機能が充実しており、様々な個社ルールにも柔軟に対応する点でシフト管理専用のツールにも引けをとらない。

　更に特筆すべきが、極めて高いスマートフォンとの親和性だ。ユーザはいつでもどこでも、シフト希望を申請したり、確定したシフトを確認したりできる。このことを管理者視点で見れば、シフト募集〜申請受付〜承認〜シフト確定までの期間短縮を実現することになり、シフト管理業務のスピードアップに大きく貢献する。

　勤怠管理で意外に手強いのが、有休/振休/代休/特別休などの休日管理だ。勤怠管理を導入している企業においても、休日管理だけはExcelなどを利用して手作業で行っているケースは多い。
　「ジョブカン」では、休日タイプを細かく設定した上で各休日ごとの残日数を管理したり、個社ルールを設定し繰り越しや新規付与を自動※で行うことができる。ユーザがスマホ画面上で休日取得を申請したり、休日消化日数/残日数などを確認したりできることは言うまでもない。

Q：「ジョブカン」を選んだ理由を教えて下さい。
A：「ジョブカン」を導入したきっかけは、煩雑なスタッフの勤怠管理業務を効率化するためです。起業当初は従業員が数名でしたので、Excelで作った出勤簿でまかなえていたのですが、従業員が増えるごとに私の月末・月初の集計作業はどんどん面倒になっていきました。企業のリーダーとして、1・2日とムダな労力を払うわけにはいかないと思い導入を検討しはじめました。 低コストで導入できるASP型のシフト管理・勤怠管理システムであることに着目し導入を決定しました。

Q：「ジョブカン」を導入して良かったことは何かありますか？
A：導入後、時間のかかっていた給与計算の作業は、自動集計のワンクリックで完了するようになりました。また、携帯電話の機能にも対応しているため、外出先からも、携帯サイトで出退勤状況が分かり助かります。勤怠管理業務は大幅に改善され、コスト削減にもつながりました。