LifeKeeperとMySQLで実現する高速・高可用性DBソリューション


サイオステクノロジー

Keyレポ

  • 基本情報
  • LifeKeeperとMySQLで実現する高速・高可用性DBソリューションの特長
  • LifeKeeperとMySQLで実現する高速・高可用性DBソリューションのケーススタディ
  • LifeKeeperとMySQLで実現する高速・高可用性DBソリューションのスペック

LifeKeeperとMySQLで実現する高速・高可用性DBソリューション

掲載日:2012/12/27 更新日:2013/01/15

企業規模 大企業・中堅企業 向け
オススメ
ユーザ
MySQLを活用したシステム/ソリューションを顧客に提案したいSIer。
製品形態 ソリューション・その他
サービス
概要
MySQL、LifeKeeper、ioDriveで構成される超高速かつ高可用性を実現するDBソリューション。業務・基幹系システム環境をトータルに保護し、障害発生からデータを守る。
価格情報 48万円〜(税別、LifeKeeper本体価格1ノード)
サポート
エリア
全国


ミッションクリティカル領域でOSSの活用進む


システム構築を行う際のOSの選択を、UNIXからLinuxへと変更する企業が主流となってきた。2011年、ついにLinuxのシェアはUNIXを超え、これに合わせてOS以外の分野でもオープンソースソフトウェア(OSS)の活用が顕著になっている。こうした中、DBの分野に目を向けるとMySQLの躍進が著しい。
これまでOSSがほぼ選ばれることがなかったミッションクリティカル性の高いシステムのDBMSに、MySQLが続々と採用されている。その背景には、OSSの活用をサポートする様々な技術、サービスの登場がある。

MySQLをはじめOSSは、まずはWebサービス、通信システムなど、ITの先進企業において採用されてきた。その実績とコスト削減効果に加えて、信頼性、先進機能などが広く認知されることにより、その勢いが一般企業へと波及し始めたというのが現状だ。一般企業にソリューションを提供するSIerにとっても、OSSは今や見過ごせない選択肢の1つであり、いつでも顧客に提案できる体制を整えることが急務である。


今回のKeyレポでは、MySQLのプロフェッショナルとして導入/保守サービスを提供する株式会社スマートスタイルの野津氏、銭谷氏と、OSSを軸に開発から運用まで様々なサービスを提供するサイオステクノロジー株式会社の永田氏、黒田氏、また、ioDriveで大きく注目を集めるフュージョンアイオー株式会社の大浦氏を迎え、企業における高速・高可用性を低コストで実現するDBソリューションについてお話を伺った。

MySQLの提案時に忘れてはならないのが、高可用性をいかに実現するかだ。ミッションクリティカルなシステムに限らず、企業のITインフラとして利用するには高可用性は不可欠。また、スマートデバイスの普及にともない扱うデータの数が膨大となり、高速性のニーズも高まってきた。コスト削減できて、可用性が高く、かつ速い。これを実現する最適なコンフィグレーションは、MySQL、LifeKeeper、ioDriveを核とする構築だという。






特長


1

先進企業から一般企業へ、MySQLが広がっている


―― まずはOSSのDBが採用される理由からお聞かせ下さい。
OSS採用の主たる目的はコストダウンです。また、OSSのサポート体制が整ってきたことと、可用性の担保が可能になったこと。この条件が整わないと、安心して使えない。そして、今ここへきてようやくそれが整ったということです。
MySQLの成長には目を見張るものがあります。今までは自社に技術者を抱える先進企業のみが採用していました。やはり有名企業、有名サイトでの高トラフィックの業務システムでの採用事例が大変多く、実績が知れ渡りました。(銭谷氏

―― ほかのDB、特にOSSのDBと比較した際、MySQLの優位性はどこにありますか。
MySQLは、業務用途に合わせて構成を変更することで、最適な環境を構築できるのが優位点ですね。
また、スケールアップとスケールアウトが可能な点。高負荷のデータがたくさん入ってきた時に、横並びにサーバ台数を増やしていって並列処理を行う、これをスケールアウトと言います。最近はよく企業のプライベートクラウドでこのアプローチが使われます。例えばある大手SNSでは、数千台のサーバでこれを行っています。また、タイムシェアでサービス提供するiDC事業者でもよく採用されていますね。(野津氏

―― それらが一般企業へと広がってきたと。
スケールアウトを視野に入れればスモールスタートも容易ですし、一般企業にも大きなメリットがあるのです。弊社の事例では、受発注システム、特に海外拠点を含む企業で採用が始まっています。(野津氏





2

高可用性を実現するHAクラスタソフトウェア「LifeKeeper」


―― その次に必要なのは、「止まらない」ことと理解してよろしいですか。
はい。そこで重要になるのがHAクラスタリングです。ちなみに、可用性を高めるためのソリューションには、商用、OSSも含めて選択肢がいくつかあります。 仮想、OSミドルウェアとして提供されるHAクラスタ機能は、基本的にOS、VMまでを監視し、その上に展開されるサービスのレベルまで監視できず、高可用性の実現としては十分ではありません。
また、HAクラスタソフトウェアの中には、操作が難しく、企業で利用するにはある程度の技術力が必要になり敷居が高いわけです。(永田氏

―― 一般企業の場合は、分かりやすさ、使いやすさ重視の選択が必要ということですね。
LifeKeeperはシステムの障害を監視し、稼働系に障害が生じた場合、待機系に自動的に切り替えを行うことで、システムダウンタイムを短縮し、ビジネス損失を最小限にとどめます。スクリプトを作成する必要がなく、簡単に短時間でアプリケーションをHA化できるのが特長なのです。しかもGUIで簡単に操作できますから、まさに一般企業向けと言えるわけです。使い勝手はコストに直結しますから、教育が必要かどうか、保守性は高いのか、ここはかなりの注目ポイントになりますね。(永田氏


3

ioDriveによる高速と高可用性の両立


―― 可用性を高めつつ高負荷のシステムを運用した際の、速度の懸念についてお聞かせ下さい。
通常はメモリをどれだけDBに割り当てられるかで速度が左右されてしまいます。HDDやSSDへのアクセス速度については、物理的に限界があるのは仕方ないことなのです。そこでioDriveが威力を発揮するわけです。SSDとは違い、不揮発性メモリ(NANDフラッシュメモリ)をPCIeカード型に収めたストレージ製品ですから、同期リプリケーションを行った場合でも高パフォーマンスを実現することができるのです。(大浦氏

従来、MySQLもといDBにこれほどの高速性は求められていなかったのですよね。それが、スマートデバイスの隆盛、コンテンツサービスの大容量化など、様々な要因から、今までにない高速化を強いられています。様々な処理がDB上を走り、ある部分では速すぎてほかの処理が追いきれず、遅くなる。ここはチューニングすべきポイントです。
また、そこでスケールアウトとなるわけですが、当然サーバが増えるわけです。ここでioDriveを使うことによって、サーバ数が節約できるようになるわけです。(黒田氏

―― コスト削減効果には目を見はるものがありそうですね。
1つのサーバの性能を飛躍的に向上させるということは、つまりいくつかのサーバが1つの筐体に入るのと同じ意味を持つことになります。例えば1000台のサーバを200台に集約できる。これは大変なコストダウンです。そしてFusion-ioの性能のすごいところですが、これでも速度は遅くならないのです。今回はサイオステクノロジーさんが検証結果をご用意しているとのことなので、是非ご確認していただきたいです。(大浦氏




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ケーススタディ


PDF配布中

高速リプリケーション環境を構築する際の留意点


MySQL、LifeKeeper、ioDriveの組み合わせによるソリューションがいかに優れているかは、本稿でお分かりいただけたことだろう。しかし、この3製品をただ揃えただけではまだゴールではない。ディスク、ネットワーク、アプリケーションそれぞれの性能のバランスをとった構築、システムに合わせたチューニング、アプリケーションの初期設定、目的に応じた運用設計をスムーズに行うノウハウが必要となる。ここで誤った選択をすると、期待した性能に達しないといった問題がよく起こる。特に顧客にソリューションを提供するSIerにとっては、このノウハウの有無が提案成功の分かれ道となるだろう。

今回のKeyレポでは特別に、MySQL導入の際に役立つ様々な情報をPDFで公開中だ。下図は、MySQL、LifeKeeper、ioDriveを組み合わせて稼働した際の性能検証データ(2012年 サイオステクノロジー調べ)。その詳細を確認したい方はPDFをダウンロードしてご確認いただきたい。


▲検証結果資料から抜粋。レプリケーション時にも性能を保つ。

▲検証結果資料から抜粋。レプリケーション時にも性能を保つ。

このほかにもMySQLレプリケーションの手順やバックアップについて詳細に解説した「MySQLの高可用性実現とバックアップについて」、またカカクコム、インターネットイニシアティブほか2社の導入事例など、SIerにとって役に立つ情報を多数用意したので、こちらも是非ご確認を。


なお、ここでお話を伺った3社はいずれもMySQLをはじめOSSに精通したエキスパートだ。エンドユーザだけでなく、SIerとのノウハウ共有に特に力を入れており、ソリューション構築を強力にサポートしている。顧客のために魅力的な提案を検討しているSIerの担当者ならば、是非一度問い合わせてみてはいかがだろうか。

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スペック

製品名(サービス名) LifeKeeperとMySQLで実現する高速・高可用性DBソリューション
サービス提供会社 サイオステクノロジー
サービスメニュー(提供可能な製品群) LifeKeeper for Linux
LifeKeeper for Windows
Protection Suite
動作環境 Linux、Windows
オプションサービス 標準サポート
Premiumサポート
コンサルティングサービス
システム設計支援サービス
専用スクリプト作成サービス
導入サービス
拡張サポートサービス
テクニカルトレーニング
その他特記事項 ■サポートOS
【LifeKeeper for Linux】
Red Hat Enterprise Linux 5 / 5 Advanced Platform / 6
SUSE Linux Enterprise Server(SLES) 10 / 11
Oracle Enterprise Linux 5
The Community Enterprise Operating System(CentOS) 5 / 6
【LifeKeeper for Windows】
Microsoft Windows Server 2003 / Server 2008
製品サイトURL:http://sios.com/products/bcp/lkdk/product/lifekeeper.html


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サイオステクノロジー株式会社
住所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズ
TEL:03-6860-5105
FAX:03-6860-5133
URL:http://www.sios.com/


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