iPadなどのタブレット端末!営業ツールとしての付加価値をARで
iPadやAndroidのタブレット端末の導入検討をしていたり、既に導入した企業にとって、その費用対効果は大きな関心事だろう。単に外出先でメールや資料をチェックしたりするだけならば、スマートフォンやノートPCでも充分なため、何らかの必然性がなければ投資するメリットがなくなってしまうわけだ。
この“必然性”の1つの回答が「ARにより、タブレット端末を強力な営業ツール化」するという方向性だ。そこで今回はタブレット端末上でのARの活用の具体例を取材してきた。
この取材を通じて1番強く感じられたのが「ARをどう活用するかは、企業ごとのアイディアによって無限の可能性を秘めている」という点だ。今回のレポートを元に、読者のみなさんにも是非「自分の会社ならば、こう使えるのでは?」と考えてみてほしい。
ARとは? |
すべてを作りこむVRよりも手軽!しかし画像はハイクオリティ |
今回の取材先は、高品位CG作成に関するノウハウを生かし、コンテンツの作成から、コンサルティングなどを幅広く手がけるTJCメディアラボ株式会社。 |
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例 1 |
「現実の空間に今はないものを、仮想的に配置してみる」 |
平山氏によると、現在、同社のARPackageをタブレット端末で活用している企業は、不動産業、建設・ディベロッパー、住宅設備、家具
・家電メーカー、空間企画など。幅広い業種・業態で活用されているという。
その一例として拝見したのが「マンションやオフィスに家具や家電などを配置し、レイアウトをシミュレーション」というものだ。下の図を見ていただこう。まず、マンションの一室をiPadのカメラを通じて表示する。そこに、あらかじめARPackageにより読み込んである家具・家電などを、画面上で配置していくわけだ。
家具・家電などの画像はCADデータをもとにしたハイクオリティのもの。iPadを手に移動すると、配置した家具も、移動した視点での表示となるのが大きな特長だ。iPadに搭載されているジャイロスコープにより、今いる目線で仮想的な画像情報が表示されるのだ。
同社はもともと、製造業(家電、自動車業界)向けにCADデータを有効活用したCGコンテンツの制作実績が豊富であった。この技術を活かし、「質感を重視したクオリティの高い画像情報」をAR上に表示させることができるわけだ。
こうした「現実の空間に今はないものを、仮想的に配置してみる」といった活用法は、ほかにも、
●更地に建築予定のマンションや家などの物件をパース代わりに表示
●狭い敷地の建設現場に重機が配置できるかをシミュレーション
●イベント会場の設営前に、様々な場所から、どのようにステージが見えるか事前検証
など、幅広いという。
例 2 |
「実際には見えないものを可視化」 |
一方、ARの別の用途としては「実際には見えないものを可視化」するといったものがある。
例えば、壁の内部の耐震構造などは、建築後には当然見ることができない。そこで、iPadのカメラを通じて表示された壁に、本来見られないはずの内部構造をCG化したものをオーバーラップさせることで、あたかも壁の内部を透視しているかのように表現することが可能になるのだ。このほかにも「空調の流れを見せることで快適性を訴求する」などの用途も実用化されているという。
例 3 |
「メインはフルCGに現実の空間を一部組み合わせ」 |
例1、2では、現実の空間を主に、ARを組み合わせていく手法を紹介してもらったが、逆にほぼVRに近い形のフルCGをメインにして、部分的に現実空間を組み合わせるという活用法もある。
例えば、マンションのモデルルームで複数のパターンの間取りが必要な場合、そのパターン分のモデルルームを設置するには、スペース的にも建築コスト的にも、大きな負担になるはずだ。
しかし、実際に今いる室内空間と同じスケールのモデルルームを複数パターンのCGで再現することで、1つの部屋にいながらに異なる間取りのモデルルームを体験できるようになる。ここに窓からの風景だけ、実景を組み合わせれば、よりリアルなシミュレーションが可能になるわけだ。
費用感 |
パッケージ費用+カスタマイズ費用で導入できる |
平山氏へのインタビュー冒頭で紹介したARとVRの違いは、「タブレット端末を営業ツールとして活用する」という命題に大きく関わってくる。
というのも、フルにCGを作成して仮想世界を構築するVRは当然ことながら構築のためのコストが膨大になる。その点、現実世界に、あたかも付箋紙を貼るように画像情報を表示していくしくみのARは、より現実的な価格での環境構築が可能になるのだ。
「ARPackageはパッケージ費用として100万円以下。ここに各社で必要な画像を読み込むなどの、カスタマイズ費用が発生します。カスタマイズ費用は、どのくらいの点数の画像を読み込むのかなど、案件ごとに変わってきますが、それでも“営業ツール”としての予算感から外れることはないでしょう。」(平山氏)
※価格は税別
ラインナップ |
ニーズに応じた機能を提供 〜詳細はダウンロード資料で紹介〜 |
ここまでひとくくりにARPackageを紹介してきたが、
◆リアルタイム表示AR 【1】 mARq(実寸表示配置) 【2】 MeAR(可視化)
◆静止画表示AR 【3】 FloAR(平面への配置) 【4】 SquAR(壁面への配置)
というように、4タイプのARアプリケーションから構成されている。今回はスペースの都合上、個別の詳細を紹介できないため、ダウンロード用の資料『TJC Media Labが提供するARPackage』を用意した。当資料で各アプリケーションの特性を、実画面を用いて解説している。
また、具体的な導入事例の紹介資料のほか、ARそのものを分かりやすく紹介した『AR これまでの広がりと展望』も、自社での活用をイメージするための参考になるはずだ。
「こんなこと、できる?」は気軽に問い合わせを
実は今回の取材中、ライターである筆者も、壁の耐震構造を可視化するデモを見ながら「車の展示場で、車のエンジンルームやボディの構造が見えるのに使えますか?」といったアイディアを、思いつくままに平山氏にぶつけてみた。
すると平山氏は「実は、今回紹介した活用法がすべてというわけではありません。むしろお客様から『こんなことはできないのか?』といったユーザ視点でのニーズを伺ったことで、実現化できる案件も多々あるのです。お客さま次第で、タブレット端末上でのARの活用法は、無限大に広がっていくと思います。」と説明してくれた。
この記事をご覧になっている読者の方も、「例えば、このようなことは可能?」と気軽に問い合わせてほしいとのことだ。「タブレット端末+AR」による新たな営業ツール開発のアイディアは、実はユーザの立場である読者の「こうできたらいいな」というちょっとした思いに隠されているといっても過言ではないのだ。
製品名(サービス名) | ARPackage |
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サービス提供会社 | TJCメディアラボ |
サービスメニュー(提供可能な製品群) | 【配置シミュレーションアプリ】 ◆リアルタイム表示AR ・mARq 実寸表示配置 ・MeAR 可視化 ◆静止画表示AR ・FloAR 平面への配置 ・SquAR 壁面への配置 |
動作環境 | iOS/Android |
オプションサービス | 【AR3DCG制作】 静止画、動画で表現する3DCG制作。 【サーバ経由コンテンツアップデート】 AR3DCGのコンテンツ追加・更新。 【AR+電子カタログ】 より営業ツールとして活用できる電子カタログオプション。 |
その他特記事項 | 要望に合わせた内容でのアプリ開発(カスタマイズ)が可能 |
製品サイトURL:http://www.tjc-ml.com/AR/detail.html |
価格情報 50万円〜(税別) 補足説明 |
サポートエリア 全国 補足説明 |
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製品・サービスの取扱い企業
TJCメディアラボ株式会社
部署名:営業部
住所:〒105-0014 東京都港区芝3-42-10 三田UTビル
TEL:03-5442-4363
FAX:03-6436-2786
e-mail:tml-sales@tjc-ml.com
URL:http://www.tjc-ml.com/
掲載企業
TJCメディアラボ株式会社
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