ECO-CONNECT

「ECO-CONNECT」は、VPN構築に不要なインターネット接続機能を省いた閉域網を利用したエントリーVPNサービスだ。拠点間の通信用のVPN構築で不要となるインターネット接続をカット。閉域網であるECO-CONNECT網で折り返すため、セキュリティの脅威となるインターネット網からの攻撃自体が行えない。

また、閉域網でありながら、安価なフレッツ網を利用することにより、IP-VPNや広域イーサネット網レベルの高セキュリティとともに低コストも実現できるのが特長だ。

また、メールやWeb閲覧など業務上で必要なインターネット接続をする場合には、センター経由で行うために、出口を一本化することが可能。これにより、インターネット通信の一元管理も可能になる。

「ECO-CONNECT」を提供するフリービットの特長としては、柔軟な対応が可能な点が挙げられる。

例えば、エントリーVPNサービスでは、サービス事業者が指定したVPN機器のみを利用可能というケースもあるが、「ECO-CONNECT」ではフレキシブルな対応が可能。「レンタルオプション」「導入企業側での選定機器」のいずれのVPN機器も利用可能となっている。

また、ネットワーク構成でも柔軟な対応を行ってきた実績が多数ある。エントリーVPNで制約となりがちな「デフォルトルートの設定ができない」「拠点数の上限に制限がある」「拠点ごとに1セグメントまでしか利用できない」「東西で網が分かれてしまう」などの問題も、「ECO-CONNECT」ならば心配せずにすむ。

次項のケーススタディでは、フリービットが対応してきた、柔軟な対応例を紹介していこう。

ネットワーク回線の冗長化は、事業継続性を考慮した場合、重要な要件である一方で、コストの面では頭が痛いという企業も多い。

建設業のA社も、そのような企業の1つだった。冗長用のVPN回線を敷くためには、拠点にVPN機器を2台設置するのが一般的だが、2拠点では「VPN回線×4本」とともに「VPN機器×4台」という構成になってしまう。

A社では冗長性とコスト面のバランスを考慮した結果、1台のVPN機器から冗長用を含めた2本の回線を引くことができないかを打診したところ、柔軟に対応できたのがフリービットであった。

VPN機器2台分の導入コストに加え、年間の保守費用なども削減できることが決め手になり、A社では「ECO-CONNECT」導入を決定した。