Cisco Unified Computing System(UCS)


シスコシステムズ合同会社

Keyレポ

  • 基本情報
  • Cisco Unified Computing System(UCS)の導入事例
  • Cisco Unified Computing System(UCS)の特長
  • Cisco Unified Computing System(UCS)のスペック

Cisco Unified Computing System(UCS)

掲載日:2011/12/27

企業規模 大企業・中堅企業 向け
オススメ
ユーザ
サーバを拡張するごとに膨れ上がる、運用コスト、管理負荷、設置面積、消費電力といった問題を抜本的に解決したい企業など。
製品形態 ハードウェア
製品概要 シンプルな構成、管理の一元化などで、サーバ運用のコスト/負荷削減を実現するシスコの最新サーバアーキテクチャ。ブレード型からラックマウント型まで幅広い製品を用意。
価格情報 お問い合わせ下さい。
サポート
エリア
全国


従来のサーバシステムでは真の仮想化のメリットを引き出せない?!






サーバ集約から、システムのクラウド化まで、仮想化を軸としたコンピューティング環境の整理・統合は、多くの企業で着々と進められている。しかし、同時に、そうした仮想化を進める中で、従来のサーバシステムにおける様々な問題が浮き彫りになりつつあることも事実。そして、それらの問題が仮想化/クラウド化の推進を阻害する大きな障害にもなっている。

例えば、I/Oやメモリのボトルネック。CPUの処理性能が十分に向上し、1台1台の物理サーバ上で多くの仮想マシンが稼働可能だが、I/Oやメモリの性能がそれに対応できないことで、期待したほどにはサーバ統合が進まないというケースも多い。しかも、ネットワークストレージ利用が主流になっていることを考えれば、I/Oにかかる負荷は極めて大きいと言えるだろう。

例えば、ラック背面のケーブリング。当然ながら、各々のサーバは単体で動作するわけではなく、ネットワーク、ストレージ、あるいは管理用など、様々なデータアクセスが必要となる。それにより、サーバ周辺のスイッチ類は膨大な数となり、ケーブル類が鬱蒼としたジャングルを形成しているというのは、特に珍しい光景ではないだろう。そうした状況はシステム管理者の作業負担を増やしたり、消費電力を無駄に増加させるばかりでなく、機器周辺の空調に支障をきたすこともありえる。

そのほかにも既存のサーバアーキテクチャには多くの問題が内在している。そして、それらはサーバそのものに視点を置いていては気づくことがなく、改善も図られにくいものばかりだ。しかし、ネットワークという視点で見つめ直したとしたら…。そうした発想のもと、シスコがまったく新たに設計したサーバ/コンピューティングアーキテクチャこそが、Cisco Unified Computing System(UCS)なのである。まずは、Cisco UCSが実際にどういうメリットをもたらすのかを見てみよう。



導入事例


管理の効率化

iDCサービス提供までの時間を短縮し、売上倍増が視野に!


【凸版印刷】
1900年に創業した、国内印刷業界のリーディングカンパニー。1997年にiDCサービス「TOPICA」をスタート。

導入の経緯は?
2011年2月にクラウドサービス「TOPICA VMDC サービス」の提供を開始。Cisco UCSのシンプルな構成と高い拡張性、運用の容易さを高く評価し、サービス基盤に採用した。

どのような効果を実感している?
システムの安定性が極めて高く、運用管理の効率化によってサービス提供までの時間も短縮された。「TOPICA VMDC サービス」を新たな事業の柱に位置付け、TOPICA の売上を3年間で2倍にすることを目指す一方、ほかのTOPICA サービスの仮想化・クラウド化も計画している。




システム統合

TCOを50%削減。省電力効果ももたらされ、CO2排出量は79%削減


【NTTデータ】
企業向け業務システム構築や共同利用型センタの構築運用などで、豊富な経験と実績を持つ システムインテグレータ。自らも100を超えるシステムを保有し、IT活用を積極的に進めている。

導入の経緯は?
業務アプリケーションごとにシステム基盤を設計・構築してきたため、機器が増加し、運用も煩雑化。システムごとに重複する機能も多く、設置スペースや消費電力も大きかった。更に、ハードウェアの老朽化やソフトウェアのサポート切れも大きな問題に。今後、戦略的なIT投資を進めていくには、システムの維持・運用コストの削減が必要と感じていた。

どのような効果を実感している?
従来のシステムに比べ、初期投資は58%、保守費は17%、ラック費は58%削減。これらトータルのTCO削減効果は50%に上る。また、システム全体の構成要素が削減されたことと、Cisco UCS自体の省電力設計によって、省電力効果ももたらされ、CO2排出量は79%削減した。




仮想化の推進

最低3日間必要だった開発環境の立ち上げが、わずか6時間に!


【カブドットコム証券】
三菱UFJフィナンシャル・グループのオンライン専業証券会社であり、「リスク管理追求型」というコンセプトのもと、ITを活用した多彩な取引サービスを提供。

導入の経緯は?
500台以上のサーバノードをわずか6人で管理しているが、運用管理の効率を更に高めるため、Cisco UCSの導入を推進中。その第1弾として、約60台の開発用サーバノードの仮想化集約を行った。

どのような効果を実感している?
以前は最低でも3日間必要だった開発環境の立ち上げが6時間程度で行えるようになるとともに、管理者の負担も軽減。カブドットコム証券はCisco UCSを「仮想環境のあり方を大きく前進させる製品」であると高く評価しており、今後更に適用領域を拡大することで、よりスピーディなビジネス展開が可能になると期待している。




先進的な活用

更に海外では既に多数の導入成功例が!


【ウィンターフロッド セキュリティ】
英国の金融サービス企業。データ量の爆発的増加への対応と、新たな市場機会への迅速な対応のために導入。これまで数週間かかっていたアプリケーション展開を数時間で行えるようにし、サーバ交換の費用も90%削減した。

【モーゼス コーン】
米国のヘルスケア企業。電子医療カルテと医療記録システムの構築に採用。他社サーバに比べて9万ドルのコスト節約を実現し、サーバ導入・設定の時間も96時間削減

【パシフィックコースト】
米国の物流企業。SAP環境の可用性を高めるため、仮想環境を構築。冗長性が向上しただけではなく、プロビジョニング時間も1週間から30分へと大幅に短縮

【スランバーランド】
米国の小売業者。より多くのサーバを人員増強なしでサポートするため、データセンタ用サーバに採用。120台のサーバをわずか2人の管理者で運用管理し、サーバ1台あたりのコストを1575ドルから80ドルへと削減。

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特長


Simplify

高性能・高可用性は維持し、無駄を極限まで排除したシステムに!


ネットワークからコンピューティング環境を見直すことで、極めてシンプルなシステムを実現。サーバ、ネットワーク、ストレージの接続を、システム全体で基本4種類のコンポーネントに集約しているため、ケーブリングを簡素化しつつ、ロスレスの接続環境を構築できる。必要なネットワークケーブルは、ファブリックインターコネクトとブレードサーバシャーシの接続のみ。

従来型アーキテクチャの場合は、8枚程度のブレードスイッチを収容できるブレードシャーシで60本以上のケーブルが必要になるが、ファブリックインターコネクトを冗長化した場合でも、ブレードサーバシャーシあたり最大8本のケーブルで済む。





Unify

運用管理は1つのツールに統合。多数のサーバ設定もわずか数分で


システム全体の運用管理は、1つのツール、すなわち、ファブリックインターコネクトに組み込まれた「Cisco UCS Manager」で統合的に行える。管理対象ごとに異なる管理ツールを使う必要がない上、システム全体を1つとして扱うことができるほか、必要に応じて論理的なパーティションに分けて管理することも可能。

更に、サービスプロファイルに各種設定情報を保持することで、ハードウェアリソースの抽象化を実現し、必要に応じてダイナミックにリソースを割り当てる「ジャストインタイムプロビジョニング」を実現している。これにより、仮に物理サーバがダウンしても、即座にほかの物理サーバにサービスを移すことが可能だ。





Scalability

ラック1台から始められ、必要に応じて“ここまで”拡張できる


Cisco UCSはCPUとメモリ、I/Oのバランスを重視することで、一般的なIAサーバに比べて高いパフォーマンスを実現。しかも、1システムで最大160〜320サーバを単一ドメインとして管理可能だ。例えば、サーバにIntel Xeon E7-4800シリーズプロセッサーを搭載したB440を採用した場合には、最大6400コアを1システムとして扱うことができる。

もちろん、必ずしも巨大なシステムで導入する必要はなく、例えば、1台のラックマウントサーバをスタンドアロンで導入し、その後、機器を追加していき、Cisco Unified Computing Systemを構成することもできる。しかも、規模が拡大しても、あるいはラックマウントサーバとブレードエンクロージャが混在した場合でも、前章で述べたように管理ポイントはずっと1つで済ませられるため、トータルコストが低く抑えられるというメリットにも注目すべきだ。





幅広い製品群

ブレードサーバだけではなく、ラックマウントサーバも選べる


Cisco UCSのサーバコンポーネントは、ブレード型のほかに、ラックマウント型も用意されており、多彩な製品の中から目的や規模、環境に応じた選択が可能だ。拡張性と柔軟性に優れたブレードサーバは、システムの柔軟性、迅速性、及び、統合的な運用管理のしやすさで、総所有コスト(TCO)の削減に貢献。また、ラックマウントサーバは、CPU性能、メモリ容量、インターフェース、及び、内蔵ディスク容量などにおいて幅広い選択肢を提供している。




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スペック

製品名 Cisco Unified Computing System(Cisco UCS C200 M2 サーバ)
メーカー シスコシステムズ合同会社
寸法 42.93(幅)×70.61(奥行)×4.32(高さ)cm
質量 -
電源 -
筐体タイプ ラックマウント(1U)
プロセッサ Intel Xeonシリーズ 5500または5600プロセッサー×1基または2基
プロセッサーの選択肢:Intel Xeon X5670、X5650、X5675、L5640、E5649、E5640、E5620、E5506、E5606
メモリ容量 12個のDIMMスロットがあり、16GB DIMMを使用した場合、最大192GBのメモリ
(DDR3 registered DIMM、DDR3低電圧DIMMをサポート、アドバンスドECC、ミラーリングオプション)
内蔵HDD 前面アクセス、ホットスワップ可能な2.5インチ SAS/SATAドライブ(最大8台)、または前面アクセス、ホットスワップ可能な3.5インチ SAS/SATA ドライブ(最大4台)
その他ドライブ オプションの24x CD-R/RW DVD±R/RW 読み取り/書き込み光学式ドライブ
LANインターフェース 10Gbpsイーサネットと業界標準のFibre Channel over Ethernet(FCoE)ファブリック
その他インターフェース -
OS -
その他特記事項 上記はラックマウントサーバ標準機種の「Cisco UCS C200 M2」のスペックであり、Intel Xeonプロセッサー E7-4800番台の搭載(4ソケット)に対応した4Uモデル「Cisco UCS C460 M2」まで、幅広いラインナップを提供。更にブレードサーバモデルも用意している。
製品サイトURL:http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/index.html


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部署名:シスココンタクトセンター
TEL:0120-092-255 (フリーコール:携帯含む)
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備考: 電話受付時間: 平日 10:00〜12:00、13:00〜17:00


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