TELE-ALL-ONE

　上記4課題の解決を目的として開発されたユニークなソリューションがある。CTI（Computer Telephony Integration）関連専業メーカー：ファイン・インテリジェンス・グループ（以下FIG）が提供する【TELE-ALL-ONE】だ。

　下図の通り、ソフトウェア、専用アダプタ及びヘッドセットの3点セットで構成され、アナログ（INS64）/光/VOIPなどあらゆる通信回線に対応し、PBX不要で低コスト＆簡単にスピード導入できる“パワーコール・システム”だ。

　数十席以上の場合はサーバを別途立てる必要があるが、5席以下であればクライアントPCだけで運用することも可能。管理者及びユーザ操作性も極めてシンプルで、特別なスキルを要する場面はなく、誰でもスグに使いこなせる点も大きなメリットだ。

　現場の営業担当から見たメリット・特長としては、以下のようなものがあげられる。

★瞬時にリストを選べ、ダイヤル不要でコール！
・リスト検索機能でターゲットリストを選ぶと、下図に示したユーザインターフェースにコール対象の詳細情報が表示される。
・「通話ボタン」クリックでコール開始→切った時点で次のコール対象が自動表示され、テレアポに集中してスピードアップが図れる！

★アウトバウンドした時点で共有リストからMyリストに
・コールをした時点で、そのターゲットは「Myリスト」に加えられ、ほかの営業担当による“重複コール”を排除できる。

★過去の通話履歴/内容を確認しながら次のステップに進める
・通話履歴や内容、お取引履歴、訪問の日時や回数、ニーズや課題などの情報を参照しながらアウトバウンドコールできる。
・通話を重ねるごとに、より具体的かつより深い会話を実現し、見込度を高めていくことができる。

★見込レベルや会話の展開に応じたスクリプトが画面表示される
・左下のウィンドウ（スクリプトナビ画面）には、あらかじめ作成＆登録したスクリプト（トーク内容）が、トークの進捗に合わせて次々と表示され、スムーズな会話をサポートする。
・見込度の進展によって表示されるスクリプトも変化、常に最適なトークを実現する。

★通話内容や感触/評価はプルダウンメニューから選ぶだけ
・問いかけに対する応答内容をあらかじめメニュー登録することができ、営業担当は手書きメモから解放される。
・電話を切った後のジョブ履歴のとりまとめ時間を短縮し、スグに次のジョブに移行できるようになる。

★見込温度を下げることなく、通話しながらメールやFAX送信可能
・通話の中で「詳細資料を届けて欲しい」といった要望があった場合、一旦電話を切ってから…ではなく、そのまま通話しながら登録されているメールアドレスやFAX番号宛に資料データを送信することができる。

一方、管理者/営業Mgr.から見たメリット・特長には以下のようなものがある。

★専門知識不要で誰でも使える！現場教育も短時間でOK
・FIGによる設置/基本設定の後は、特別なITスキルを必要とする場面はなく、リストデータの取り込みも簡単で、スクリプト設計やトーク遷移設定まで現場で運用可能。
・操作マニュアル提供、導入オリエン実施などのサポートもあり、システム専任者のいない企業や部門導入でも安心して導入できる。

★リアルタイムでジョブの進捗が担当者ごとに一目瞭然
・営業Mgr.は、営業担当ごと、ジョブごとの進捗・コール状況をリアルタイムで確認でき、タイムリーに適切なアドバイスや指導が可能。
・テレアポ獲得件数の月間MVPが誰なのかすぐに分かる。

★各種集計機能により「見込リスト」や「担当者ごとの日報」出力が可能
・各種集計機能を活用することで、マネジメントの効率化や公平性をサポートする。（レポート類については、下記導入事例コラム図を参照）

★一元的リストマネジメントにより、重複コールなどのトラブルを回避
・顧客リストを個々の営業担当に紐付けて一元的に管理することで、“重複コール”による致命的なトラブルを回避できる。

★どこで断られたか検証〜スクリプト改善のPDCAを回せる
・全通話内容（顧客の反応）をグラフ化して分析することにより、スクリプトの問題点を感覚だけに頼らず、数値でとらえることができる。
・上記問題点を改善していくことで継続的にテレアポ獲得率を向上していく活動をサポートする。

★通話内容を聞くことで、現場/担当の問題点や、お客様ニーズが掴める
・全通話内容（音声）の録音機能を標準装備しているため、特定のお客様との通話内容を検索して聞き直し、その場で営業担当にOJTでトーク指導する…といった使い方も可能。
・顧客との通話内容（生の声）の中から新しいビジネスチャンスを見出す…といった、マーケティング的な用途にも有効。

▼提案背景（課題）
　個人宅を対象に、テレアポをとった上での訪問営業と飛び込み営業の2本立てで新規営業活動を展開していたが、特に飛び込み営業のドアオープン率が低下し、営業成績が伸び悩んでいた。
　営業部でのテレアポについても、ビジネスホンでコールしては「正」の字でカウント、通話内容をリストの横に書き記し管理するといった、極めてアナログ＆属人的で非効率な運用となっていた。このため重複コール（営業）によるトラブルも度々発生、企業としてコンプライアンスを問われる状況に直面していた。

▼導入の決め手
　コール数を増やすためのインフラとして【TELE-ALL-ONE】をご提案するものの、ITに弱い営業担当でも使いこなせるかという問題が立ちはだかる。そこで、操作性の高さを体感いただくためのデモを実施したところ、これだったら使えそう…と導入が決定。

▼導入による成果
◎当初の想定通り約1.5倍以上の効率向上を実現。
◎アポイント件数も明らかに増加、結果的に成約数も比例して改善。
◎通話で得られたお客様情報を詳細に分析することで、「契約の取れるお客様」の傾向分析が可能に。
◎顧客DBの一元管理により、これまで度々発生しクレーム要因となっていた重複コールを回避できるようになった。