Barracuda Backup Service

　Barracuda Backup Serviceでは、「社内設置されるアプライアンス（Barracuda Backup Server）でのディスクバックアップ」と「100ギガバイト単位のクラウドストレージ・サブスクリプション追加で提供されるクラウドバックアップ」の、ハイブリッド型2重自動バックアップ環境が提供される。

　システム障害発生時にはアプライアンスから、災害発生時にはクラウドストレージからの高速リストアが可能だ。クラウドバックアップに際しては、セキュアな暗号化データ通信を利用しているほか、標準搭載のデデュープ（重複排除）機能によって、最大1/50程度までデータボリュームを削減でき、ディスク容量やネットワーク帯域の消費を最小限に抑えてくれる。

　複数のアプライアンス間でデータ同期する『Box to Box レプリケーション機能』を利用すれば、自社の拠点網を活用したDRサイトをカンタンに構築できる。前段のクラウドバックアップによるハイブリッドバックアップと併用すれば、3重のバックアップ環境を実現することになる。

　独自にDRサイトを構築しようとすると、下図の通り、データセンタや専用回線の用意など、かなりの工数やコストが発生するが、Barracuda Backup Serviceなら、短期間＆低コストでDR対策の実現が可能だ。

　OSやライセンス、保存先ストレージ、インストール作業などが不要なため、バラクーダネットワークスジャパンの試算によれば、独自にDRシステムを構築する場合の初期コストに比べ約1/5程度で済むという。

　Barracuda Backup Serviceなら、拠点にサーバ管理者を置くことができない企業でも、クラウドのWeb管理画面上で複数拠点のバックアップを一元管理でき、管理工数/コスト削減に効果を発揮する。

　リストア作業もWeb管理画面から実行でき、インターネットにアクセスできる環境があれば、自宅からでも全拠点のバックアップ作業が可能だ。これによって、業務停止する深夜の時間まで待機し、深夜から翌朝にかけてバックアップする…といった“苦行”からも解放される。

　Barracuda Backup Serviceの核となるアプライアンス「Barracuda Backup Server」は、下表の通り6モデルがラインナップされ、バックアップデータ・ボリュームや可用性など、幅広い企業ニーズに対応可能だ。