ギガビットVPNルータ 【FutureNet NXR-125/CX】

　NXR-125/CXは、低価格な高性能ギガビットVPNルータとして人気の『FutureNet NXRシリーズ』の小型エントリーモデルにあたる新製品だ。実際、企業向けのスイッチングHUB付ギガビットイーサネットVPNルータで10万円を切る製品となると、他メーカー製品を見渡してもそう多くない。

　上表は、皆さんよくご存知の某ネットワーク機器ベンダ製品と基本スペックを比較したものだ。ポート数が2倍ということで単純に比較はできないが、11万8000円の競合製品に対し、NXR-125/CXは標準価格で7万5000円とかなりリーズナブルだ。ポート数を抑えたことによって随分小型＆軽量に仕上がっており、どんな場所にも設置できそうだ。最大消費電力が約半分で電気代が少なくて済む…という点も企業にとって嬉しいメリットだ。

1.ギガビット対応スイッチングHUBを含む5ポート搭載
・ギガビットイーサネット×1に加え、ギガビット対応の4ポートスイッチングHUBを搭載、最大1Gbps（双方向）の高速転送性能を実現。
・暗号化処理専用のハードウェアを搭載し、VPN利用時には最大220Mbpsを発揮。

2.幅広いモバイルデータ通信をサポート
・USB×2ポートとExpressCard×1スロットを搭載、FTTHから3.5G回線まで多彩なモバイルデータ通信サービス及び端末に対応。
・WAN接続のメイン回線としてはもちろん、有線LAN接続時のお手軽＆低コストなバックアップ回線としても活用できる。

3.「暗号の2010年問題」にも対応する高いセキュリティ
・多様なVPN機能を提供（IPsec/GRE/IPinIP/L2TPv3）。
・「Policy Based IPsec」に加え「Route Based IPsec」にも対応、直感的かつ柔軟なネットワーク設計が可能に。
・鍵長の長い より高度な暗号化/認証アルゴリズムや、鍵交換プロトコル：IKEv1/IKEv2（併用可）にも対応し、いわゆる“暗号の2010年問題※”もクリアしている。
※米国国立標準技術研究所（NIST）が、弱い暗号技術の使用を2010年に停止する方針を発表したことの影響が不安視されている問題。鍵長の短い3DESやAES128、ハッシュ関数SHA-1などは、より安全な方式に移行すべきとされる。ちなみにNXR-125/CXは、鍵長の長いAES256やSHA-2に対応しており、既にこの問題をクリアしている。

4.多彩なニーズに対応する充実の運用管理機能
・GUIでの基本設定にプラスして、詳細設定が可能なCLIによるユーザインターフェースを提供。
・ASP型のリモート管理サービス「WarpLink CMS」を利用して一括管理が可能。設定変更やファームウェアの一括更新、VPNの管理などを、データ通信がアクティブな状況で行うことができ、ダウンタイムを最小限にとどめてくれる。
・上記リモート管理機能は、管理サーバアプライアンス「FutureNet CMS-1200」を導入することでも実現できる。※ケーススタディ参照

▼大規模ネットワークの効率的なリモート管理を実現
　リモート管理サーバアプライアンス「FutureNet CMS-1200」を導入すれば、『FutureNet NXRシリーズ』のルータを、Web画面を通じてリモートで集中管理できる。独自の仕組みにより、インターネット接続時に毎回IPアドレスが変わる動的IP環境でも管理でき、高コストな固定IPを取得する必要なく、ネットワークのコスト削減に貢献する。

▼VPNの自動構成機能で初歩的ミスを排除
　管理対象機器をグループに分け、グループ単位でフルメッシュまたはスター型のVPN（IPsec）接続を自動構成できる。スター型の場合はセンタを二重化した構成も可能。
　拠点が追加になる場合なども、既存のグループに機器を追加するだけで、その機器のIPアドレス情報などVPN接続に必要な設定をグループに所属する機器に自動的に配布しVPNを自動構成してくれる。