根本的な課題を解決できない?DWHアプライアンスの落とし穴
データ量の増大、BIなど情報分析ニーズの高度化を受け、企業におけるDWHの重要度は高まり続けている。しかし、複雑な作りこみを必要とする既存のDWHは「各分析クエリのチューニングにコストと時間がかかる」「パフォーマンスを維持できない」といった問題が…。こうした課題を解決するために誕生したのがDWHアプライアンスだ。
【課題を解決したDWHアプライアンス】
◇チューニングやDB/システム管理が“ほとんど不要”
◇高パフォーマンス
◇低コスト
しかし、『現在市場に出回っているNetezza以外のDWHアプライアンス製品の大半は、単純に既存のハードウェアとソフトウェアを組み合わせた製品が多く、問題の根本を解決していない』と語るのは、日本ネティーザのシステムエンジニアリング部、部長の原沢氏。今回、Netezza社のDWHアプライアンス「Netezza TwinFin」の機能特長や実例を元に、真のDWHアプライアンスとは何か、原沢氏に語っていただいた。
“アプライアンス”とは、簡単に言えば、“家電製品”
記者:真のDWHアプライアンスとは、何でしょうか? |
日本ネティーザ システムエンジニアリング部 部長 原沢氏 |
Netezza社のDWHアプライアンスこそ、真のDWHアプライアンス
記者:Netezza社のコンセプトとは?
原沢氏:『Netezza社は、「DWHアプライアンス」という言葉を世に送り出した先駆者的企業です。「複雑」「高コスト」「手間がかかる」といった従来のDWHを、いかに「早く」「安く」「簡単に」構築・運用できるかということを考えて、一からハードウェアやソフトウェアの設計を行いました。DWHシステムにおいて、非常に多くの人達が、莫大なコストと時間をかけてシステムを構築し、必死になって運用している…、そんな現状を変えたかったんです。2000年9月に会社を設立してから製品開発に専念し、2003年3月に「DWHアプライアンス」を世に送り出しました。Netezza社のDWHアプライアンスには、OLTPからDWHまですべてをカバーするという製品思想はなく、あくまでDWHの用途のためだけに開発された製品なんです。DWHアプライアンスはどれも一緒だと思っているお客様に、開発の経緯をお話すると皆さん驚かれますね。』
事例1 |
A証券取引所 ★リサーチ用詳細クエリの実行が26時間⇒2分に!★ |
原沢氏:『A証券取引所様には、「実機検証(POC)」でNetezzaのパフォーマンスとロードスピードを評価してもらい、導入していただきました。他ベンダでは、スペック比較やベンダ内での検証しかしてもらえなかったらしいのですが、導入の簡単なNetezza社のDWHアプライアンスなら現場に直接実機を持ち込んで、実環境での検証が可能です。導入後の効果も事前に確認できるので、導入後に後悔するケースはほとんどありません。』 |
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事例2 |
大手運輸会社B社 ★約15時間かかっていたSQLの処理⇒51秒に!★ |
原沢氏:『こちらの大手運輸会社様も、実機検証(POC)を行って、導入を決めたケースですね。お客様のデータとSQLをそのまま特別な作業を一切することなく、これまでのシステムで約15時間もかかっていたSQLの処理をわずか51秒で行ってしまったことに、大変驚かれていました。これまで自分が費やしてきた時間は一体何だったのか…と困惑されていました。“アプライアンス”という手軽さに加え、性能の良さを兼ね備えていることがNetezzaの最大の魅力ですね。』 |
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事例3 |
マーケティング会社C社 ★DB担当者3名⇒1名に!★ |
原沢氏:『マーケティング会社C社様では、3人がかりで100テラバイトを超えるDBを運用されていましたが、データ量の増加によって対応が難しくなり、ご相談をいただきました。Netezza社のDWHアプライアンスなら、DBの物理設計やインデックス設定などのチューニングも必要ないため、運用が簡単です。こちらの会社ではNetezza導入後、1人での対応が可能となり、他の2名の管理者様は、本来の業務に戻ることができました。』 |
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事例4 |
流通会社D社 ★ノーメンテナンスで運用★ |
原沢氏:『D社様では、ユーザから「パフォーマンスが遅い」「チューニングしてくれ」「新規のレポートを作ってくれ」「機能が少ない」といったクレームや要望が絶えず、DB管理者様が困り果てていました。Netezza導入後、環境はもちろん管理者様の気持ちにも大きな変化があったとのことでヒアリングに伺うと、「導入前は、クレーム処理など後ろ向きの仕事ばかりだったけれど、今はユーザに対して「こんな新機能はどう?」「それならNetezzaで実現できるよ!」などと提案している自分がいるんです。“前向き”な仕事ができるようになり楽しい」とのことでした。』 |
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特長1 |
導入・運用が容易 〜面倒なチューニングが不要! 〜 |
それでは最後に、Netezza 社の最新のDWHアプライアンス「Netezza TwinFin」の特長を紹介しよう。
■チューニングに頭を悩ませる必要がない!
従来のDWHシステムで高速処理を実現するためには、長期間にわたる検証とDBの物理設計やデータ検索・分析のためのインデックス設定といったチューニングを行わなければならず、莫大なコストと構築期間がかかった。
そこで「Netezza TwinFin」では、ストレージに格納されているデータの流れを効率化して、複雑な検索・分析要求を高速で処理する「 Intelligent Query Streaming技術」によりSPU内のHDDとCPUで高速分析処理を行い、DBのチューニングを不要にした。また、必要な機能を最適化・統合して提供するため、ストレージ構成管理などが一切不要。1〜2日で運用を開始できる。とにかく導入が簡単だ。
◇パーティションやインデックスを作成・再構成する必要がない
◇DBのサイジングが不要
◇DB設定はほとんど不要
特長2 |
低コスト! 〜導入コストは従来の約半分〜 |
従来のDWHシステムは、DB、サーバ、ストレージを組み合わせ、チューニングやセットアップを行わなければならないため、導入までに多くの時間とコストが必要だった。
DWHアプライアンス「Netezza TwinFin」なら、すべての機能が最適化された状態で出荷されるため、ハードウェアの組み立てやソフトウェアのインストール、インデックスの作成などチューニングを行う必要が一切ない。設置作業はわずか2日で完了。すぐにデータをロードできる。そのため、従来の同機能のDWHシステムに比べて、初期導入コストを約半分に抑えられる※。
※Netezza調べ 2009年10月
特長3 |
高パフォーマンス 〜従来型製品の10〜100倍のパフォーマンス〜 |
従来のDWHシステムは、分析に必要なデータをストレージから転送しサーバのCPUで処理するため、パフォーマンスを得るためにはCPUやメモリを潤沢に搭載した高価なサーバやストレージが必要だった。
「Netezza TwinFin」では、データがCPUやメモリに到達する前に、FPGA(LSI)を利用してストリーミングで処理する。ストレージのディスクからデータが読み出されると同時に圧縮データを解凍し不用なデータを取り除く。また、CPUやメモリ、ネットワークなどもストリーミングでデータ処理を行えるように作られており、従来の大規模DWHシステムと比べて10〜100倍というパフォーマンスを実現した※。
しかし、実環境でどれだけパフォーマンスがでるのかを予測するのは難しい。日本ネティーザでは、ユーザ企業に直接「Netezza TwinFin」を持ち運んで実環境で検証できる実機検証(POC)を実施している。日本ネティーザ側での検証も可能なので、一度相談してみるといいだろう。
製品名 | DWHアプライアンス Netezza TwinFin(ネティーザ・ツインフィン) |
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メーカー | Netezza Corporation |
寸法 | 648(幅)×1016(奥行)×2020(高さ)mm/ラック |
質量 | 907kg(1ラック最大重量) |
電源 | AC 200〜240V 50/60Hz |
筐体タイプ | ラック |
プロセッサ | インテル クアッドコア Xeon プロセッサー(最大96コア/ラック) FPGA DBアクセラレータ |
メモリ容量 | 最大192GB/ラック |
内蔵ドライブ | SAS 1TBドライブ×96/ラック |
機能 | 【高速クエリ処理】 超並列処理+DBアクセラレータによる高速データ検索/分析 【高可用性】 自動フェイル・オーバー、ホットスタンバイなど 【運用管理性】 チューニングレス、データの自動圧縮など |
インターフェース | 10/100/1000BASE-T Ethernet 10Gb Ethernet Fibre Channel |
OS | Red Hat Linux Advanced Server 5.3 |
その他特記事項 | ご検討にあたり、お客様の環境、データによる実機検証も可能 |
製品サイトURL:http://www.netezza.jp/products/index.aspx |
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住所:〒150-0036 東京都渋谷区南平台町2-17 日交渋谷南平台ビル5F
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