SaaS型モバイルNACソリューション Fiberlink

　セキュリティポリシーを満たしていないため、企業内ネットワークへのアクセスが許可されなかったモバイルPCに対し、「Extend360」はユーザの操作なしで必要なパッチの適用、Hotfixや最新アンチウィルスソフトの定義ファイルの適用といった治療を自動的に実施してくれる（右記）。
　また、一般ユーザは「Extend360」を強制終了することはできない。仮に何らかの方法で強制終了できたとしても、「Extend360」は自動で再起動する。

　【Fiberlink】はSaaS型のため、導入・運用時にサーバやスイッチなどを用意する必要がない。ハードウェアの導入コストやサーバを管理するスタッフのコストも不要。サービスの月額料金は契約ユーザ数×900円からと極めてリーズナブルである。またユーザ・ポリシー管理や各種レポートを専用のポータルサイトから参照できるのも、SaaSだからこその特長だ。
　【Fiberlink】には、国際インターネットローミングを含め、ダイヤルアップや携帯/PHS、WiFiなど、ほとんどのネットワークに対応するアクセスサービスもある。社外から直接ダイヤルアップで社内の認証サーバへ接続する場合、海外出張時にはかなりの通信費がかかってしまう。しかし、【Fiberlink】であれば、出張先のアクセスポイントが利用でき、通信コストを大幅に低減。【Fiberlink】のサービスでは世界150ヵ国に6万5000ものアクセスポイントを設置。海外からでも、安全・低コストなアクセスを実現する。

■【Fiberlink】　導入前の課題
大手工作機器メーカーであるA社では、常時社外にいる営業スタッフのモバイルPCのセキュリティを危惧し、対策を検討していた。以前より、ウィルス対策ソフトやパッチ適用などは導入していたものの、長時間社外にいる営業スタッフに管理を徹底できず、“事故”が発生することもあった。

■【Fiberlink】　導入
こうした課題解決のため、A社は【Fiberlink】を導入。その機能を利用することで、IT部門が定めたセキュリティポリシーを常に徹底させることが可能となった。ウィルス対策ソフトの定義ファイルのアップデートやパッチ適用、禁止アプリケーションの起動制御などの自動化が図れ、モバイルPCのセキュリティレベルの向上と維持、管理負荷の低減を実現した。

■【Fiberlink】　導入前の課題
既に本社LANに検疫ツールを導入していたB社。しかし、モバイルPCの検疫には対応しておらず、その対策に苦慮していた。多い月で数百人ものスタッフが海外出張しており、モバイルPCのセキュリティ対策は急務であった。

■【Fiberlink】　導入
B社では、モバイルPC向けの検疫に【Fiberlink】を利用。セキュリティレベルを満たさないPCは自己治療させた後に、社内LANへ接続させるという運用を実施した。また、【Fiberlink】のアクセスサービスも利用したことで、海外出張時のインターネット接続コストの大幅な削減も実現した。