Firebox e-Series

従来のUTM製品の中には、基本パッケージに『ファイアウォール』と『VPN』機能しか含まれていないものが多かった。そのため、自社に必要な機能を別途オプションで購入する必要があった。

その点、「Firebox e-Series」はすべての機能をセットにして提供しているため、各機能をオプションで購入するより、割安で導入することができるのだ。

「Firebox e-Series」は、パケットフィルタリング技術よりも安全性の高い、アプリケーション・プロキシ・ファイアウォール技術を使用している。

パケットフィルタリングファイアウォールは、OSI通信モデルの下位3-4レイヤーを検査するだけで残りの上位レイヤーを検査しないため、脆弱な側面がある。それに対して「Firebox e-Series」のアプリケーション・プロキシ・ファイアウォール技術は、OSI通信モデルの7レイヤーすべてを検査することが可能。

このように、「Firebox e-Series」は非常に優れた保護機能を持っている。

「Firebox e-Series」は、近年増え続けているスパムメールへの対策も充実している。正規のメールをスパムメールと区別して、約97%の不要なメールをブロックできるという。

「Firebox e-Series」のスパム対策機能の中で触れておきたいのが、言語やメールのフォーマットに関わらず、スパムメールを判別できる点(もちろん日本語のスパムメールも検知可能)。さらに、誤検知率の低さも見逃せない。

最近では、スパム対策を目的に「Firebox e-Series」を導入する企業も増えているとのことだ。

◆スパムメールの課題
外資系の人材評価コンサルティング業A社は、増え続ける海外からのスパム攻撃に悩まされていた。メール全体の8割以上がスパムという状態で、英語のスパムメールのほかにも、中国やブラジルなどから発信されているスパムもあった。このため、スパムの中から正規のメールを取り出すのに平日で数10分、週明けの月曜日などは600通ほどメールが来ているので、受信と選り分けに30分以上かかっている社員もいる状態だった。

◆スパム対策を検討
はじめは会社としての対策を行っておらず、各社員がそれぞれ各自のメールソフトに手作業でスパム対策機能を設定していた。しかし限界を感じて馴染みの販売店に相談したところ、「Firebox e-Series」を紹介された。テスト導入後、受信するスパムが激減したため、購入を即決したという。価格が安価であったことも、即決の大きな理由だった。

◆「Firebox e-Series」導入の効果
現在、A社のスパムメール除去率は9割ぐらいとのこと。正規のメールがスパムと間違ってブロックされる誤検知率が約3万通分の1通程度と、非常に低いことにも満足している。ユーザライセンスが無制限であることも、今後社員を増やしていきたい同社にとっては大きなポイントだ。