FutureNet RA-1100／RA-630

ネットワーク障害やシステムダウンなどのトラブルに対応するうえで、冗長化機能は外せない。

FutureNetにおいても、2台のRA-1100の間で登録情報の同期をとることができるほか、RA-1100と RA-630の間においても情報を同期させる「親子連携」を果たすことができる。  

例えば拠点に設置された「子」のRA-630に万が一障害が発生した場合でも、本社側の「親」のRA-1100がバックアップするため、認証サービスを停止することなく運用を継続することができ、高い耐障害性と事業継続性をかなえることができる。

さらに、「子」として設定された複数のFutureNet RA-630と、「親」として設定された FutureNet RA-1100 とで同期がとれるため、拠点ごとに多数の認証サーバを配置するようなネットワーク構成においても、ユーザ情報やログ情報の一元管理が可能。運用コストも大きく抑えることができる。  

こうした冗長化構成を、FutureNetシリーズは同等の競合製品に比べておよそ半分以下のコストで実現することができる。
低価格と高機能を両立するそのパフォーマンスの高さは、まさに特筆に値する。

FutureNet RA-1100／RA-630は、純国産のアプライアンスサーバ。
操作画面はもちろん日本語によるナビゲーションであり、あらゆる機能をWebブラウザ上のわかりやすいGUI画面から簡単に設定することができる。

機能追加時などのファームウェアの更新もWebブラウザから。専用のユーティリティを使わないため、管理用PCのOSを問わず利用可能だ。

RA-1100は標準で5万ユーザまで、RA-630は2000ユーザまでの情報を内部に格納可能。
ユーザ情報は“プロファイル”と呼ばれる属性のかたまりを利用することで、グループ化して効率よく管理することができる。

またActiveDirectoryで管理しているユーザデータベースとの連携や、LDAPによるディレクトリサービスとの連携も、標準機能として搭載している。

FutureNet XRシリーズは、ルータからユーザごとにIDを発行し、その認証をおこなうことで通信の可否を制御できる『Web認証機能』を備えている。
FutureNet RA-1100は、ユーザがWeb認証をおこなう際にXRシリーズルータに代わって認証要求に応えることができる。

FutureNet RA-1100／RA-630は、それ自身がCA（認証局）として、証明書の発行や失効リストの更新を行うことができる。またCRL Distribution Pointsにも対応しており、RADIUS認証サーバとしてはもちろん、CAアプライアンスとして利用できるのも特長の1つだ。

運用サポートについても工夫が凝らされている。FutureNet RA-1100／RA-630では、

「RADIUSサーバとしてのすべての機能を設定できる本装置管理者」
「ユーザ情報だけを変更できるユーザ管理者」
「自分のパスワードの変更や自分用に発行された証明書の取得だけができるユーザ」

上記3者に分けて管理できるため、スムーズな運用が可能だ。管理者の運用負荷も大きく軽減できる。