ERP導入の落とし穴。知らずに入れると管理者に苦悩の日々が…。
企業の内部統制強化に威力を発揮するといわれるERPだが、導入に際して大きな落とし穴があるのをご存知だろうか?
ERPは短期間でシステムを稼働できるという長所がある一方、自社特有の業務をシステムに反映させにくいという短所がある。しかし、このような独自の業務手法にこそ、他社との競争における優位性を生み出している場合が多く、簡単に捨ててしまうわけにはいかないだろう。
これを解決するための方法として、既存システムの部分利用や市販パッケージをERPと併用するケースが多いのだが、ここで問題が発生する。第1に、ERPと既存システムなど複数システムが混じっている環境では、十分に内部統制対応できているとはいいきれない。第2に運用の問題がある。ERPは他システムとの連携機能が弱いため、複数システム間でのジョブの実行など運用が複雑になり、管理者への負担が非常に大きくなってしまう。このような問題を考慮せずにERPを導入したため、運用段階になってから管理者が頭を抱えてしまうというのはよくある話だ。
それならば、導入時にERPをカスタマイズして自社独自の業務手法を取り入れようという考え方もあるが、カスタマイズするとコストが大幅にかかってしまうだけでなく、外部業者に開発をまかせることで、運用時に問題が起こった場合に、管理者が原因を特定できないという事態が発生しかねない。
このようなERP導入後の運用や内部統制の問題を一挙に解決することができるのが、今回ご紹介するジョブ管理ツール 「A-AUTO」だ。
運用の簡素化と、IT全般統制を同時に実現。多くの大手企業も採用
「A-AUTO」は、メインフレーム/UNIX/Windows/Linux/OS400など、あらゆるプラットフォーム(24種類)で稼動するジョブ管理ツール。メインフレーム系システムからオープンサーバ系システムまで、異なるシステム間のジョブ連携を行い、バッチ処理の自動運用を実現する。もちろん、ERP(SAP R/3、Oracle E-Business Suite等)の各種ジョブも実行制御可能だ。これにより、運用管理にかかる手間とコストを大きく削減することができる。また、複数システムが存在する環境でのIT全般統制を実現する機能が充実している。
本製品はすでに多くの国内大手企業に採用されており、複数プラットフォームが混在する環境での運用管理ツールとして高い評価を得ている。ERPを導入する予定の企業は、是非「A-AUTO」の同時導入をオススメしたい。
ライセンス料 |
長期的なコストを低く抑えるユーザにやさしい料金システム |
システムを導入するにあたり、気になるのはやはりコストの問題だろう。この点ビーエスピーは、ユーザにやさしい『ライセンス交換サービス』というサービスを用意してる。
一般的に、業務ソフトはプラットフォームごとにライセンスが分かれていることが多く、プラットフォームを変更するたびにライセンスを買い直さなければならない。これでは別のOSを搭載したサーバを買い直すたびにライセンス料がかかり、費用がかさんでしまう。
『ライセンス交換サービス』は、このようなユーザの不満を解消するためのサービスだ。『買い直すのではなく交換する』という発想から生まれたサービスで、プラットフォームが変わってもライセンスの買い直しが必要ない。これにより、ダウンサイジングなどシステムを変更する場合でも、新たにライセンスを購入する必要がなく、長期的なコストを低く抑えることができるのだ。
ジョブ管理 |
予定通りに確実なジョブ実行制御の実現からIT業務処理統制に対応 |
ジョブ運用で管理者を悩ませる問題として、システムトラブルが起こった場合に、正式な手順通りにジョブが実行されなくなることがある。このようなケースでは、システムの稼働予定と実績の間に信憑性がとれず、IT業務処理統制的に問題になるといわれている。「A-AUTO」は一般的な概念である『運用日』のほかに『スケジュール日』という独自の概念を持つことで、どのような場合にも確実に手順通りにジョブを実行する。
<下図の説明>
本来、ANET0001は毎日処理を行うもので、4月1日(運用日)に実行されるべきスケジュールとして管理されている。トラブルなどの影響により4月1日に稼動できず運用日を繰り越してしまっても、4月1日分として4月2日に実行することができなければならない。この制御ができないと、4月1日分のANET0001を処理した後、4月2日分のANET0001が実行されないという事態になりかねない。このような場合でも「A-AUTO」なら問題なく処理できる。
システム連携 |
メインフレームとの連携も可能。担当者を増やさずに運用できる! |
今までメインフレーム中心に業務を行なっていた企業の中には、オープン系システムを導入することで新たに担当者をアサインする余裕がない場合もあるだろう。
そのような場合、メインフレーム版「A-AUTO」を利用することにより、オープン環境を含めた統合的なジョブ管理運用を行うこともできる。つまり、メインフレーム側から統合的にすべての管理を行なうことができるのだ。もちろん、メインフレーム側とオープンシステム側を個別に管理することも可能だ。
帳票管理 |
内部統制に欠かせないデータ出力のコントロール |
内部統制を実現するためには、帳票処理などのアウトプットコントロールをどのように行うかも重要になってくる。しかし、ERP導入による複数プラットフォームが混在する環境では、運用面で帳票管理が非常に煩雑になってしまうという現実がある。このような悩みを解決してくれるのが、マルチプラットフォーム対応の帳票管理システム「BSP-RM」だ。複雑な入力環境におけるコード形式の違いや出力媒体固有情報を「BSP-RM」が吸収・管理するため、運用管理が大変楽になるのだ。
■帳票の運用管理コストを大きく削減
ユーザによる要望や組織変更にともなう帳票の出力先変更も、マスタ内容を変更するだけで完了
■帳票開発コストの低減
帳票アプリケーションプログラムは、業務処理と帳票データの抜き出しを行うだけでOK
■セキュアな帳票インフラを構築可能
すべての帳票データを統合的に管理し、誰がいつ出力したのかなどをトレースできる
ログ管理 |
証跡管理が、IT全般統制対策の第一歩 |
さらに、IT全般統制を実現するためには証跡管理をどのように行うかという問題がある。この点についてもビーエスピーのログ管理ツール「Loganizer」を使えば対応可能だ。「Loganizer」は、各種ジョブログだけでなく、ジョブが稼動した各種OSの状況(WindowsのイベントログやUNIX/Linuxのsyslogなど)のログも保存できる。これによって、2008年施行予定の日本版SOX法などを見据えた総合的な内部統制対策を施せる。
■複数のプラットフォームから統合的にログを収集
ログが発生するコンピュータ環境からあらゆるログデータを収集できる
■ログ管理運用の標準化に貢献
ログデータを自動収集し保存管理する。保存されたログデータの検索機能も充実
■証跡情報としてのログ保存機能
収集したログは保存日数指定による管理が可能。ログ情報を外部メディアにアーカイブできる
ERP導入例 |
オープン系ERP導入にともない「A-AUTO」「BSP-RM」を採用 |
基幹業務システムのオープン系への移行計画
映像機器や医療機器などに強みを持つ世界的企業であるA社は、すべてメインフレーム上に構築されていた基幹系システムを、TCOの削減とトータルリードタイムの短縮をねらってオープン系への移行を計画。SAP R/3 Enterpriseなどのパッケージソフトウェアを利用して、会計システム・人事システム・修理サービスシステム・医療系販売物流システムの4システムをオープン系に載せ替えることに決定した。
オープン系移行における課題
オープン系でのジョブ管理については、メインフレームとオープン系の両方に運用担当者をアサインする余裕がなかったため、今までのメインフレームの管理者に運用を任せる必要があった。また、帳票管理については、センタ出力の結果を柔軟に仕分けすることができ、電子帳票システムとの連携にも対応していることが条件だった。これらの要件を満たすため、「A-AUTO」と「BSP-RM」の導入を決定。特に帳票管理については、選考の段階で「BSP-RM」に匹敵する仕分け能力を持つ製品やソリューションはほかになかったという。
「A-AUTO」「BSP-RM」導入の効果
ERP・クライアントサーバアプリケーション・Webアプリケーションの3方式が混在する基幹系システムのバッチジョブのスケジューリングは「A-AUTO」で集中的に実施。オープン系に移行した上記4つの基幹システムについては、すべての運用管理を1つのチームで行うことに成功している。また、それぞれの業務システムで作成された帳票は、「BSP-RM」ベースの統合帳票システムに送り込まれた後、業務ニーズに見合った方法でアウトプットしている。
製品名 | ジョブ管理ツール 「A-AUTO(エー・オート)」 |
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メーカー | ビーエスピー |
クライアント側OS | Windows 98 以降 |
クライアント側対応プロセッサ | Intel(R) Pentium(TM) 233MHz 以上 |
クライアント側必要メモリ容量 | 256MB以上 |
クライアント側必要ディスク容量 | 1GB以上 |
クライアント側その他動作環境 | - |
サーバ側OS | Windows 2000/ Server 2003、 AIX、Solaris、HP-UX、RedHat、SuSE、TurboLinux、Z/Linux |
サーバ側対応プロセッサ | Intel(R)、Pentium(TM) III以上 |
サーバ側必要メモリ容量 | 1GB以上 |
サーバ側必要ディスク容量 | 10GB以上 |
サーバ側その他動作環境 | - |
その他特記事項 | - |
製品サイトURL:http://www.bsp.jp/products/aauto/open/index.html |
製品・サービスの取扱い企業
株式会社ビーエスピー
住所:〒108-6029 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
TEL:03-5463-6383
e-mail:info@bsp.co.jp
URL:http://www.bsp.jp/
掲載企業
株式会社ビーエスピー
住所:〒108-6029 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
TEL:03-5463-6383
e-mail:info@bsp.co.jp
URL:http://www.bsp.jp/