IP電話会議システム「PJP-100H」


ヤマハ

Keyレポ

  • 基本情報
  • IP電話会議システム「PJP-100H」の導入事例
  • IP電話会議システム「PJP-100H」の特長
  • IP電話会議システム「PJP-100H」のスペック

IP電話会議システム「PJP-100H」

掲載日:2007/06/29

企業規模 企業規模問わず
オススメ
ユーザ
現状の「音切れ」や「聞き取りにくさ」を解消するとともに、多拠点間のIP音声会議を低コストで実現したい企業。
製品形態 ハードウェア
製品概要 32個のマイク、12個のスピーカー、適応型エコーキャンセラーを搭載した、高音質なIP音声会議システム。社内LANに接続するだけで、すぐに多拠点間の音声会議を始められる。
価格情報 希望小売価格29万4000円(税込)
サポート
エリア
全国


■ヤマハのIP音声会議システムで、快適な多拠点間会議を実現!


いま多くの企業で、TV会議、Web会議、音声会議など、さまざまな会議システムが導入されている。しかし、それらの特長をより的確かつ効果的に活用する方法は、まだ開発途上といえるのではないだろうか。

今回ご紹介する2社は、いずれもヤマハのPJP-100Hを導入し、多拠点間の円滑な音声会議を実現した事例だ。総合的な海外旅行事業のエヌオーイー社は3拠点の、パイプラインやプラント建設を中心としたエンジニアリング事業を展開する住友金属パイプエンジ社では8拠点の、多拠点会議を実現している。

2社の事例に共通するキーワードは、IP接続、音声会議、高音質、低コストなどだ。それは自社が求める要件を吟味し、その要件に最適な会議システムを選定した結果だといえる。その詳細を、2社のキーパーソンに伺った。

株式会社エヌオーイー 執行役員人事・総務部部長 田中勉氏(左) 
住友金属パイプエンジ株式会社 人事総務部兼企画業務部 榎並谷勇人氏(右)

エヌオーイー 田中氏/左 住友金属パイプエンジ 榎並谷氏/右

エヌオーイー 田中氏/左
住友金属パイプエンジ 榎並谷氏/右



導入事例


導入の背景1

エヌオーイー/「音声の不具合」を解決することが最優先課題に


エヌオーイー社がヤマハのPJPを採用したのは、2006年9月のこと。東京本社と大阪支店にPJP-100Hを各1台、名古屋支店にはPJP-50Rを導入し、3拠点間による役員会議、部室長会議、現場の担当者同士の会議などで極めて頻繁に使われている。その導入理由を、田中氏はこう語る。

「当社では1990年頃から電話会議システムを使っており、非常に便利なものであるという認識はありました。しかし従来の電話会議システムの問題点は、まず音声の不具合が多いことでした。音が切れたり、聞こえなかったり。特に同時会話ができないのは致命的でしたね。  

また、当時は内線網と同じネットワーク回線を使用していたため、内線と電話会議で回線の取り合いになっており、つながりにくいという不満もありました。最初の設定も面倒で、これらの問題をぜひとも解決したいと考えていました。」(田中氏)

東名阪をIP接続。低コストで高信頼性の多拠点会議を実現した。

東名阪をIP接続。低コストで高信頼性の多拠点会議を実現した。

選定の理由1

エヌオーイー/高音質で設定が簡単、しかも手頃な価格


新しい会議システムの導入にあたり、同社はTV会議、Web会議など、さまざまなシステムを検討した。しかし同社が求める要件に適合したのは、IP音声会議システムのPJP-100Hだった。

「TV会議は、使う場所が限定されてしまいます。設定もたいへんで、価格も高い。そもそも画面が有効に活用できるのか、という疑問もありました。またWeb会議は、東名阪の3拠点の会議室に大人数が出席して、双方向の議論をしたいという当社のニーズには合いません。  

共有すべき資料は事前にメールで送ればよいし、リアルタイムで画面共有が必要な場合は専用ソフトを使って実現できています。従って当社の会議システムで重要なのは、あくまで音声なのです。PJP-100Hは音質が良く、設定が簡単で、しかも価格が手頃。これしかない、という思いでしたね。」(田中氏)


3拠点間で、高音質のごく自然な同時会話が実現している。

3拠点間で、高音質のごく自然な同時会話が実現している。

導入の効果1

エヌオーイー/拠点間のコミュニケーション活性化に貢献


PJP-100Hを導入した効果は、はたしてどうだったのか? 予想したとおりの高い評価だったと、田中氏は語る。

「音質が、従来の電話会議システムと全然違い、非常にクリアなのに驚いたと、みな言っています。またLANケーブルさえあればどこでも使えますから、設置がとても簡単です。面倒な設定もなく、アドレス帳からボタンひとつで接続できる使いやすさも評価しています。

これまでは会議中に音声のトラブルをいつも心配していたのですが、今はPJP-100Hのおかげで会議に没頭できます。PJP-100Hを使った現場同士の営業会議や商品造成会議も頻繁に行われており、その導入効果は極めて高いものがあると思います。」(田中氏)

簡単な操作説明シールを見れば、誰でもすぐに使える。

簡単な操作説明シールを見れば、誰でもすぐに使える。

導入の背景2

住友金属パイプエンジ/従来の電話会議の音質と高コストが課題


住友金属パイプエンジ社では、堺本社を初めとする全国9つの事業所に12台のPJP-100Hが設置され、最大で同時8拠点の多拠点会議を行なっている。その導入の背景について、榎並谷氏はこう説明する。

「当社は全国に拠点展開をしていることもあり、10年ほど前からアナログ電話回線による電話会議システムを導入。週1回の朝会や、月に1回の部長支店長会議、また営業など現場同士の会議で使っていました。  

その問題点は2つありました。まず音声が聞き取りにくかったことです。何を言っているのか、誰が話しているのかがわからない。まるでトランシーバーです。音声に集中するあまり、肝心の会議の内容に集中できませんでした。もう1つはコストです。サービス使用料が月に約20万円、さらに回線使用料が加算される。この2つの課題を解決する必要があったのです。」(榎並谷氏)

8拠点カスケード接続の例。円滑な多拠点会議が簡単に実現する。

8拠点カスケード接続の例。円滑な多拠点会議が簡単に実現する。

選定の理由2

住友金属パイプエンジ/音質と使い勝手の良さが決め手


同社は当初、TV会議システムも検討したという。しかし価格の高さがネックとなり、断念。資料や画面をリアルタイムで共有する必要性もさほど高くなく、音声会議システムに絞って選定を進めた。

「PJP-100Hのデモを見に行き、その音質の良さにびっくりしました。またPJP-100Hは余計な機能が排除され、IP通信に特化した極めてシンプルな設計だったのも気に入りました。他の機種はさまざまなオプションが付いていたりするのですが、どこまで必要性があるのか疑問に思いましたね。

価格も手頃ですし、デザインもすっきりしていて美しい。使い勝手もとても簡単で良い。以前の電話会議システムの場合、どこに置くかで音質がかなり変わってしまいましたが、PJP-100Hなら本社の会議室にロの字型に並べられたテーブルの真ん中に置くだけでよい。非常に簡単でした。」(榎並谷氏)


かなり大きな会議室でも、音質の良い自然な会話が実現している。

かなり大きな会議室でも、音質の良い自然な会話が実現している。

導入の効果2

住友金属パイプエンジ/円滑な多拠点会議の環境が整備


PJP-100Hの導入効果は、極めて手軽に、しかも音質の良い多拠点会議ができるようになったことにつきる、と榎並谷氏は言う。

「多拠点会議がスムーズに行える環境が整いました。以前ですと、音が悪いから電話で済ませてしまうケースもありましたが、今では皆、普通にPJP-100Hを使いこなしています。しかも、いくら使ってもコストがかからない。管理側にとって、これは大きなメリットですね。

今後の展望としては、今の多拠点接続の手順をより改善して簡単にしたり、ヤマハの電話帳サーバであるRTV01を使ってアドレス帳を一元管理することを検討しています。社内コミュニケーションのインフラが整備されることで、さまざまなメリットが生まれてくると期待しています。」(榎並谷氏)

LANケーブルに接続するだけで、誰でも簡単に使える。

LANケーブルに接続するだけで、誰でも簡単に使える。
このページの先頭へ

特長


IP接続

社内LANにつなげば、すぐに高音質な音声会議が実現


IPアドレスを割り振ったPJP-100Hを社内LANに接続すれば、各拠点間の高音質音声会議がすぐに実現する。MCU(多地点接続装置)なしで、最大8拠点までの音声会議が可能。お互いのIPアドレスを入力(またはアドレス帳から呼び出し)して受発呼するだけの、簡単操作が特長だ。

またPJP-100Hは、7kHzの広帯域で会話が可能だ。これはアナログ電話(3.4kHz)の約2倍。人間の声の周波数をほぼカバーするため、声だけでも誰が話しているかわかり、臨場感のある会議が実現できる。




双方向の会話

音切れやエコーを消去し、円滑な双方向会話が可能


一般に会議システムでは、スピーカーから再生された音がマイクに廻りこんでしまうことにより、エコーが発生する。PJPは自機から再生された音を収音しても、エコーキャンセラーによりその音を除去。さらに再生音の廻りこみを極小化する構造設計となっているため、より聞きやすく話しやすい、スムーズな双方向会話が実現できる。

またPJPの高性能適応型エコーキャンセラーは、使用されている環境を学習して、エコーを処理するフィルタ係数を自動的に調整する。そのため、どこで使ってもエコーや音切れが発生せず、好きな時に空いている会議室やスペースで気軽に会議を始めることができる。  しかも固定IPが割り振ってあれば、使用場所が変わっても、いつも同じ番号(IPアドレス)で発着信ができる。




少人数用

多彩な接続端子で多様な用途で使えるPJP-50R


PJP-100Hの小型版ともいえるPJP-50Rは、IP接続とアナログ電話接続の両方に対応できるのが特長だ。PJP-100Hと同様に最大8拠点までの音声会議が可能なことに加え、IP電話会議中に外部からアナログ電話で参加することも可能となっている。

PJP-50Rには、3つの接続端子が搭載されている。IP接続用の「LANポート」、アナログ電話接続用の「LINE端子」、そしてPCと接続してWeb会議用のマイクスピーカーとして使う場合の「オーディオ入出力」だ。しかもオーディオミキサー搭載のため、すべての端子を同時に使用することができる。

PJP-50Rなら、IP音声会議、アナログ電話会議、携帯電話や固定電話からの会議参加、Web会議の高音質マイクスピーカーなど、極めて多彩な会議形態に対応できるのだ。

さまざまな用途に使用可能な音声会議システム PJP-50R

さまざまな用途に使用可能な音声会議システム PJP-50R
このページの先頭へ

スペック

製品名 PJP-100H
メーカー ヤマハ
寸法 750(幅)×100(奥行)×65(高さ)mm
質量 約2.9kg ( 電源アダプタ含まず )
電源 AC100V 50/60Hz
形状 など 音声会議機器
対応プロトコル UPnP対応、SIP(Session Initiation Protocol)準拠、DHCP
LANインターフェース 10/100BASE-TX
通信回線 -
映像符号化方式 -
音声符号化方式 G.711拡張独自方式(fs=16kHz)
G.711(μ-Law)
G.726
映像インターフェース -
音声インターフェース アナログ音声入出力(径3.5mmステレオ ミニジャック)
【周波数帯域】
300〜7000 Hz
【本体スピーカー】
アレイスピーカー(12個)
音量:85dB(0.5m)以上
【本体マイク】
アレイマイク(16個*2列)
指向性制御機能
その他特記事項 適応型エコーキャンセラー
ノイズリダクション
多地点音声会議機能(メッシュ接続最大4地点、カスケード接続最大8地点)
ファームウェアリビジョンアップ機能(HTTP、TFTP)
製品サイトURL:http://www.yamaha.co.jp/projectphone/products/pjp-100h.html


このページの先頭へ

製品・サービスの取扱い企業


ヤマハ株式会社
部署名:サウンドネットワーク事業部
住所:静岡県浜松市中沢町10-1
TEL:053-460-3445
FAX:053-460-2829
URL:http://www.yamaha.co.jp/projectphone/

備考: 問い合わせ/メールは上記URLから「お問い合わせ」に進む。




住商情報システム株式会社
URL:http://www.scs.co.jp/yamahapjp/


掲載企業


ヤマハ株式会社
部署名:サウンドネットワーク事業部
住所:静岡県浜松市中沢町10-1
TEL:053-460-3445
FAX:053-460-2829
URL:http://www.yamaha.co.jp/projectphone/

備考: 問い合わせ/メールは上記URLから「お問い合わせ」に進む。