セイコーソリューションズ株式会社（SSO）は、利用中のISDN端末や設定を変更せずに、通信サービスをIP網へ移行可能にするISDN変換アダプタ「CA-7100」シリーズで、U点接続に対応した新機種「CA-7120」を7月（予定）に発売する。価格はオープン価格。また、これに先立ち6月には「CA-7100」シリーズ共通でソフトウェアの機能強化も行なう。

　「CA-7100」シリーズは、既存のISDN端末とIP網の間に設置することで、ISDN端末や設定を変更せずにISDNからIP網への移行を可能にするネットワーク製品。これにより、金融・決済サービスや遠隔監視サービスなどにおいてISDNのパケット通信サービスや回線交換サービスを利用していて、システム全体への影響が大きいため容易に通信サービスの変更ができないといったケースに対応する。

　今回発売される「CA-7120」では、ISDN網インターフェースとして、U点をもつISDN端末と接続可能なポートを1つ搭載し、簡易なISDN交換機相当の機能を装備。ISDN回線が直接機器に接続されている場合にも利用可能になっている。また、LAN側インターフェースとして10BASE-T／100BASE-TXを1ポート搭載（AutoMDI／MDI-X対応）するほか、ISDNデータとしてDチャネルパケット（VC）とBチャネル回線交換に対応している。

　「CA-7100」シリーズ共通の機能強化では、ISDN端末からのPPPダイヤルアップを「CA-7100」シリーズで終端し、IPデータのみをスルーする機能が追加リリースされる。これにより、ISDNのダイヤルアップを利用したシステムをLAN接続へ移行することが可能になる。

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