マクニカネットワークス株式会社は、同社と株式会社Box Japanが、慶應義塾の約5万の利用者に、コンテンツ・マネジメント・プラットフォーム「Box」を提供したと発表した。

　慶應義塾では近年、オンラインストレージ製品の利活用で、部門間や外部とのファイル共有での柔軟性や利便性、互換性に課題を抱えていたという。これらの問題の解決にあたり、利用者のニーズに沿った製品を検討し、機能の汎用性や100種類以上の拡張子に対応したファイルのプレビュー機能、保存ファイルの共有範囲を柔軟に設定できるといった「Box」の特長に着目し導入を決定したと伝えている。4月から全塾レベルの契約を開始し、5月からのサービス提供を予定していると述べている。

　慶應義塾では、今回の導入での学生の主なメリットとして、レポートや大容量データを保管可能になる点や、グループワークなどで学生が協同作業をする場合、「Box」の機能である“Box Notes”を活用することで、リアルタイムの同時編集が可能となり、円滑にディスカッションを進めることができる点を挙げている。

　また、教員／職員の主なメリットとして、部門間や教職員間でのファイル共有が容易になる点や、外部とやりとりする場合にリンクを共有することでファイル共有ができる点を挙げている。ほかにも、外部用にアップロード専用のフォルダを作成することで、外部からのメール添付が廃止可能となりセキュリティ対策の一環になることや、広報や授業資料／研究成果発信の手段として、動画のストリーミング配信が容易になることもメリットだとしている。

　なお、マクニカネットワークスは、今回の導入プロジェクトでは、「Box」の運用フローやポリシーの作成、また慶應義塾で運用されている“Shibboleth”をベースとした共通認証システム“keio.jp”とのシステム連携構築を担当したと伝えている。

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