NEC、量子暗号システムの実用化に向けた評価実験を開始

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NEC、量子暗号システムの実用化に向けた評価実験を開始


掲載日:2015/09/30


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 日本電気株式会社(NEC)は、理論上盗聴できない暗号技術である量子暗号の実用化に向けて長期のフィールド評価実験を開始したと発表した。

 NECは、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)より委託研究“セキュアフォトニックネットワーク技術の研究開発”を受託し、NICT内の実験室(試験環境)で、量子鍵配送装置の長期運用試験を実施してきたという。“量子鍵配送”は、量子力学に基づき光子を使って拠点間で暗号鍵を共有する仕組みで、理論上安全とされているが、それを具体的に構築した装置が理論通り実装できているかの安全性を評価する手法の検討については、これまで着手できていなかったと伝えている。

 今回、NECは、同社の施設のサイバーセキュリティ・ファクトリーで、同一フロアの異なる部屋との間でサイバー脅威情報などを暗号化して通信するための暗号鍵を“量子鍵配送”技術により供給する評価実験を、NICTの協力を得て実施すると述べている。

 同実験では、“量子鍵配送”について、装置が理論通り実装できているかの検証を含めた安全性評価及び安全性評価手法の確立を推進するとともに、利用者に近い環境での長期評価実験を実施することにより量子暗号通信の実用化を目指すと述べている。

 また、現在実際に利用されている暗号と“量子鍵配送”の統合による高速かつ高度に安全な暗号技術として、量子鍵配送装置からの暗号鍵を種鍵(たねかぎ)として使用する高速回線暗号装置の開発と評価もあわせて行なうと伝えている。高速回線暗号装置としては、同社の回線暗号装置「COMCIPHER」を改造して使用するとしている。

 同社は、同実験により量子暗号技術と現代の暗号技術の親和性を高め、ユーザが求めるセキュリティレベルに合わせた装置提供を可能とし、利用者の拡大に寄与することが期待できると述べている。



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