富士通、スピントルク効果装備した磁界シミュレータの新版を提供

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富士通、スピントルク効果装備した磁界シミュレータの新版を提供


掲載日:2015/03/26


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 富士通株式会社は、株式会社富士通研究所と共同で開発した、大規模な並列計算に対応する磁界シミュレーションパッケージソフトウェア「FUJITSU Manufacturing Industry Solution EXAMAG LLGシミュレータ」を強化し、新バージョンの提供を開始した。

 「EXAMAG LLGシミュレータ」は、磁性材料の磁化過程の速さや安定性といった磁性体の挙動をシミュレーションすることで、HDD用磁気ヘッドやメモリデバイスなどの磁気デバイスの開発で、試作回数の削減や高性能化を図れるソフトウェア。今回、電流を流すことで電子の磁化方向を変化させるスピントルク効果が装備されたほか、低消費電力で高速な次世代磁性メモリのデータ記録過程をシミュレーションできる機能が追加された。これらにより、新規磁性材料の開発や、スピントルク効果を使用した、新しい磁気デバイスの設計を行なえる。

 磁性体に伝導電子を注入するスピン注入型のスピントルクと、電流そのものでスピントルクを発生させる電流駆動型のスピントルクに対応し、MRAMのようなメモリ素子に適用できるほか、磁区を記録ビットにする新規構造の磁壁移動型メモリ素子にも適用できる。また、スピントルク効果による高周波発振器を組み込んだ次世代HDD用磁気ヘッド(MAMR)の解析も行なえる。

 快適な解析環境を提供するため、ユーザインターフェースが見直され、従来製品に比べシミュレーション結果のグラフィック画面表示が10倍以上高速化されている。また、様々な計算機環境に対応するため、Linux OSに加えWindows OSのPCサーバにも対応した。

 年間ライセンス+年間サポート(保守)での価格は、「EXAMAG LLGシミュレータV2 4並列」が300万円、「8並列」が570万円、「16並列」が800万円。そのほか、32並列/64並列/128並列も用意されている。


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