富士通株式会社は、博物館・美術館・デジタルアーカイブシステム「FUJITSU 文教ソリューション Musetheque」の収蔵品管理情報の管理・公開機能を強化した「Musetheque V4」の出荷を開始した。価格は個別見積。

　「Musetheque V4」では、操作性の向上や、スマートデバイスへの対応、管理できる項目やデータ管理の階層構造の柔軟性強化など、収蔵品管理業務の効率化と現場への柔軟な適用を図るための機能が強化されたことで、博物館や美術館に加え、公文書館・図書館の資料管理にも容易に適用できる。また、オプションで、来館者用端末やインターネットに公開する収蔵品情報を検索するための機能と、標準的な画面デザインのパッケージが提供され、信頼性に優れた情報公開環境を短期間で構築できる。

　また、学芸員が利用する情報登録などの業務用画面や、情報公開用の画面に表示されるガイダンスや各種メッセージ、項目名などを日本語以外の言語に変更しやすいシステム構造にすることで、海外拠点からの情報発信やグローバルな情報公開などにも容易に対応できる。

　ユニバーサルデザインに配慮し、従来製品に比べ、使いやすさと見やすさが向上している。利用者が直観的に理解できるデザインで、操作画面の機能バーや項目グループの折り畳みなど、画面を有効利用するための様々なユーザインターフェースを備えている。また、Webページ記述言語のHTML 5に対応し、様々なスマートデバイスやブラウザを利用でき、例えば、収蔵庫で、収蔵品を見ながらタブレットで情報を検索し、その場で確認結果をシステムに登録するような運用なども行なえる。

　公開用の収蔵品資料画像には、不正利用を抑止するための電子透かしが自動的に埋め込まれ、安全に情報を公開できる上、手作業での埋め込み作業が不要になるため、情報公開業務の負荷軽減も図れる。画面上の画像のクリックした部分を、高速・高精細で拡大表示できる機能も装備している。また、旧暦のうるう月を含めた日付を管理できる“うるう月型”や“範囲値型”などの新しい項目型が追加され、柔軟な情報管理を行なえるほか、データを階層構造で管理できるため、公文書管理などにも適用できる。

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