株式会社アイキューブドシステムズは、佐賀県が“佐賀県医療機関情報・救急医療情報システム”と“モバイルワーク推進実証事業”を革新させるITを基盤とした“iPad”の活用基盤として採用した、スマートデバイスの管理・運用・活用プラットフォーム「CLOMO」の導入事例を公開したと発表した。

　「CLOMO」はモバイルファーストプラットフォームとして、スマートデバイスの法人導入から活用に求められる運用・管理・活用環境を提供するサービス。“必要な機能のみを選択できる購入体系”や“設備投資不要ですぐに利用開始できるクラウドサービス”など導入の手軽さを特長とする。

　佐賀県庁は、ICT利活用推進計画を策定し、積極的にICTの利活用に取り組んでいるとし、その一環としてiPadと同サービスを導入したと伝えている。

　2011年4月から実施された“佐賀県医療機関情報・救急医療情報システム”では、佐賀県の救急医療における“効果的な搬送先選定”と“搬送先の分散化・適正化”を可能にするために、救急隊と医療機関での情報共有の充実を目指しているという。佐賀県内にあるすべての救急車にiPadを導入し、“医療機関の救急患者受入状況・実績”などをリアルタイムに入力・共有可能なシステムを構築したと述べている。同取り組みでは、3月時点で120台のiPadが導入されたと伝えている。

　成果として、救急搬送時間の短縮や搬送先医療機関の分散化、佐賀県医療機関情報・救急医療情報システム利用率の向上、クラウドサービスの導入による年間4000万円の運用コスト削減を挙げている。また、“MCPC award 2012”や“全国知事会　第五回先進政策創造会議”で受賞したと述べている。

　2013年8月から実施された“モバイルワーク推進実証事業”では、行政サービスの向上と業務の効率化を図るため、ICTの利活用によるワークスタイルの変革を目指して、佐賀県庁内の35所属に100台のiPadを配布し、出張先や自宅などからでも、職員ポータルや文書決裁システムなどの各種システムを使えるようにしたと伝えている。

　成果として、“業務改善に効果的である”という実証報告を得たことで、4月から導入規模を1000台に拡大した上で、在宅勤務を含めた“テレワーク推進事業”を行なうことが確定したと述べている。

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