![]() KFCR、科学技術計算向けの演算加速システムをリリース![]() 掲載日:2013/12/18 ![]() |
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株式会社K&F Computing Research(KFCR)は、科学技術計算向けの演算加速システム「GRAPE-9 model5000」(GRAPE-9)をリリースした。
「GRAPE-9」では、目的とする演算を論理回路(演算パイプライン)としてFPGA(内部回路を書き換え可能な演算チップ)に組み込むことで演算を行なう。演算の対象ごとに専用回路が用意されるため、ハードウェア資源を有効活用できる。例えば、同システム1ノードを、惑星や球状星団などの高密度天体シミュレーションに用いた場合、演算の実効性能は3Tflops以上、消費電力は300W程度と見込まれる。
プロセッサカード16枚を1つの筐体に収容した本体と、それを制御するためのPCなどのホスト計算機で構成されている。両者はPCI Expressケーブル(Gen2 16レーン、最大2本)で接続される。プロセッサカード上には演算用FPGAデバイスとしてAltera社のCyclone V GXが搭載されていて、1ノードあたり最大480万ロジックエレメント相当の回路を装備できる。
ホスト計算機上のアプリケーションプログラムから、演算パイプラインを制御するためのライブラリを呼び出すことで使用できる。演算パイプライン内部の詳細設計はライブラリによって隠蔽されていて、ユーザはハードウェアの詳細に立ち入らずに演算を行なえる。演算の並列化はハードウェアレベルで行なわれるため、ユーザはMPIなどを用いた並列プログラムを明示的に記述せずに、複数の演算パイプライン(典型的には1ノードにつき数百本)を並列動作させられる。また、天体シミュレーション向けに、従来の「GRAPE」と互換性がある演算パイプラインとライブラリが付属するため、既存のアプリケーションプログラムをそのまま使用できる。
FPGAには重力多体シミュレーション向けの演算パイプラインが書き込まれた状態で出荷されるが、他のパイプライン回路に何度でも書き換えできる。ユーザ独自のパイプラインを設計するために、ユーティリティPGPG2(Pipeline Generator for Programmable GRAPE,generation 2)がオプションとして提供される。C言語に似た高級言語で記述された演算をもとに、パイプライン回路とその制御ライブラリを自動生成できる。
価格は、プロセッサカード16枚をフル実装した「model5000」が256万円、半分の8枚を実装した「model5000/8」が128万円。2年間の初期技術サポートが付属する。
出荷日・発売日 | −−− |
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価格 | 「model5000」:256万円、「model5000/8」:128万円 |
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