エイネット株式会社は、同社のテレビ会議システム「FreshVoice」が日本放送協会教育テレビ（NHK Eテレ東京）の番組において海外との拠点をつなぐ会議インフラとして使われ、放送コンテンツでも活用できることが実証されたと発表した。

　「FreshVoice」は画質や音質のクオリティが高く、遅延が少ないことを特長とするテレビ会議システム。

　NHK Eテレ東京では、11月4日、テレビ会議システムを使って海外と日本とをつなぎ、意見交換を行なう若者向けの討論番組“W・W・W 世界の若者とリンクせよ！”が放送された。同番組は海外留学をテーマとした討論番組で、日本、韓国、アメリカの若者がそれぞれ現地から参加し、留学に関する活発な討論を繰り広げたという。

　同番組内においては、同システムが、参加者がそれぞれの国からPCを通じて討論に参加するためのテレビ会議インフラとして使われ、会議画面に分割して映し出される参加者の顔を見ながら、進行や通訳を行なったと伝えている。

　通常、海外のロケ現場からリアルタイムで番組に参加するためには、大掛かりな中継車を利用するが、同システムを利用したことで、各国、PC1台で番組内での討論会への参加が可能になったとしている。

　今回、インターネット通信環境の悪い海外との接続ということに加え、ロケ地がいずれも公園などの屋外だったため、各国ともLTE回線を介してインターネットへ接続せざるを得ない状況であったが、遅延を発生させずにテレビ放送に耐える性能を発揮できたと伝えている。

　また、番組内での利用のほか、製作中のスタッフ同士のやり取りを行なうための通信手段として活用され、番組内で使うものとは別のPCを各国もう1台ずつ用意し、同システムを稼動させることで撮影現場の状況をスタッフが同時に把握することが可能になり、インターネット接続以外の通信コストも不要のため、効率的で経済的な番組制作が可能となったとしている。

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