富士通株式会社は、タイFujitsu Systems Business（Thailand）Ltd.、タイのチュラロンコン大学と共同で、同大学内に、富士通の大学向け学生支援システム「Campusmate-J／Student」シリーズを基盤とした学生ポートフォリオシステムを構築し、同大学での有効性評価、及びタイ王国の大学で必要とされる機能の拡充を目的とした実証実験を開始すると発表した。

　今回の実証実験では、チュラロンコン大学内に、「Campusmate-J／Student」シリーズを基盤とした学生ポートフォリオシステムを構築し、大学での有効性評価を行ない、タイ王国の大学の仕組みや慣行に合うよう、機能改修及び新機能の開発を行なうとしている。

　大学内の複数部門にそれぞれ蓄積されている、学生の基本情報や履修登録、学業成績などの各種情報を学生ポートフォリオシステム上に集約することで、教職員は今回の利用対象者となるスポーツ、芸術、文化などに秀でた学生の状況や要望を確認できる。また、個々の学生と教職員との双方向コミュニケーション機能を利用し、学生1人ひとりの状況に合わせ、きめ細かな情報提供やアドバイスが可能となる。

　富士通側は、学生ポートフォリオシステムの構築（新規機能開発を含む）、学生支援システムの活用ノウハウの提供、及び実証実験のプロジェクト管理を担当する。同大学は、システムの利用対象となる教職員及び学生の選出を行なうとともに、学内データを収集し、提供する。また、学生ポートフォリオシステムの機能要件についてのアドバイス及びシステム利用、評価を行なう。

　実験期間は2013年6月から2014年3月末まで。利用対象者はチュラロンコン大学のスポーツ、芸術、文化などに秀でた学生向けの特別プログラムに在籍する学生約500人と、担当教職員80人になる。

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