日立、運行管理システム構築支援の旅客流動シミュレータを開発

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日立、運行管理システム構築支援の旅客流動シミュレータを開発


掲載日:2013/03/21


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 株式会社日立製作所(日立)は、国や都市によって異なる旅客の移動ニーズに即した運行管理システムの構築を支援する旅客流動シミュレータを開発したと発表した。

 日立によると、環境に配慮した交通手段として世界各国で鉄道インフラの整備計画が進められており、旅客の移動ニーズを考慮した運行を可能にする鉄道システムの提案が求められているという。しかし移動ニーズは国や都市ごとに異なり、無数の旅客が複雑な路線網を乗り継いで移動する大都市圏内では、旅客の移動ニーズを把握することは容易ではなかったとしている。

 今回開発されたシミュレータはマルチエージェント・シミュレーション技術を応用し、列車の運行に合わせて移動する数千万人規模の旅客の状況を推定する。マルチエージェント・シミュレーション技術とは、人や組織など自律的な行動主体をエージェントとして個々の振る舞いをモデル化し、エージェント間の相互作用を計算するシミュレーション技術。多様な人や組織により構成される社会現象を人工的に再現することで現実の現象を理解・分析する。同社は、道路交通の分野で培った経路探索技術や統計渋滞予測技術の知見を活用して、ダイヤに則って運行する列車と、一見バラバラに見えるが所要時間や乗換え回数などを合理的に選択し、自律的に行動する旅客の移動が相互に与える影響をモデル化したと伝えている。

 同シミュレータを活用することで、信号機故障や車両故障などによる突発的な輸送障害が旅客の移動に及ぼす影響や、大型商業施設の開業やイベントの開催などによる旅客の移動ニーズの変化が列車運行に及ぼす影響を検証できる。更に、旅客の移動ニーズの変化にあわせて列車の出発時刻を適したものにして、乗車率の平準化を図ることで混雑による遅延を抑制し、安全で正確な運行管理を支援する。

 同社では、同シミュレータと2011年9月に開発したエネルギーコストや輸送量を計算できる鉄道システム統合シミュレータを連携させることで、旅客の移動ニーズの変化に対応し、エネルギーコストと輸送量が適した運行を可能にする鉄道システムの構築ができると伝えている。



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