丸紅情報システムズ株式会社（MSYS）は、Eugrid株式会社製の企業向けクラウドストレージ構築ソフト「CloudDock Server」「CloudDock for Windows／iOS」を3月1日に発売する。

　今回の新製品では、クラウドストレージ専用のサーバに「CloudDock Server」をインストールし、iPadなどのタブレットやノートPCなどの端末にクライアント専用ソフト「CloudDock for Windows」または「CloudDock for iOS」をインストールすることで、モバイル回線を利用したインターネット経由でデータの保管場所（ストレージ）として利用できる。

　端末内にデータを残さないことで、盗難や紛失時の情報漏洩防止を図れる。また、ログイン中に、必要なデータをサーバからキャッシュメモリへ一時的にダウンロードできるため、回線が途切れても端末のOSやアプリケーションを利用して作業を継続できる。

　ノートPCやタブレットからインターネット経由で企業内サーバにデータを保管／共有できるクラウドストレージと、アクセスした端末にデータを残さないシンクライアントの両方のメリットを得られる環境を一度に構築できる。既存の端末を使用できるため、資産の有効活用と専用端末導入にかかる費用の削減を図れる。

　タブレットでも端末内にデータを残さずにアプリを終了でき、個人所有のタブレットを企業の業務で使用する“BYOD”にも利用できる。また、マルチデバイス対応なので、例えばタブレットで撮影した写真を自動的にクラウドストレージにアップロードし、リアルタイムで安全にPCと共有するといった活用も可能になる。

　MSYSでは、利用期間に応じて課金するSaaS型クラウドストレージサービスの提供も今後予定している。

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