シーサー株式会社は、出版社やメディア運営者向けに、電子書籍の販売サイトを構築できるクラウドサービス「Seesaa eBook Platform 1.0」の提供を開始した。

　「Seesaa eBook Platform 1.0」は、電子書籍販売に必要な機能と運用環境を統合した電子書籍出版プラットフォームで、出版社やメディア運営者は、電子書籍の販売サイトなどを手軽に構築できる。同社が運営する電子書籍の出版・販売サービス「forkN」がベースになっていて、電子書籍サービスサイトに必要な、作成機能、販売機能、閲覧・共有機能、管理機能を装備している。

　“電子書籍の作成”は、販売する電子書籍の登録や編集を行なう機能で、ブログを更新する感覚で簡単に書籍編集が行なえるインターフェースが提供される。テキストや画像など原稿素材を持っている場合は、専用のエディタから流し込みを行なうことで登録できる上、大量の画像をzipファイルで一括アップロードできるため、ボリュームのある電子書籍も容易に作成できる。

　“電子書籍の販売”では、作成した書籍をHTML、PDF、EPUB形式に変換でき、書籍のタイトルやカテゴリ、販売価格などを設定して公開することで、自社のサイト上で販売できる。運営担当者向けに、日々の売上や書籍ごとの販売状況が分かるレポート画面が提供される。

　“電子書籍の閲覧・共有”では、電子書籍の購入者は、ブラウザでの閲覧、PDFファイルまたはEPUBファイルのダウンロードを選択でき、ブラウザでの閲覧時は、読み進めたページにしおりをはさんだり、コメント付きの付箋を貼れる。読んでいる書籍、しおり、付箋などの読書履歴を読者同士で共有できる機能を利用できる。また、“管理機能”では、運営担当者向けに会員検索、書籍検索、売上レポートなどサイト運営に必要な管理機能を提供する。

　標準ではクラウドで提供される。また、インフラを含めてシステム運用を自社で行なう場合や、カスタマイズ要件に対応できる「OEM提供」、「forkN」との連携など、サービス運営面での協業を含めた「提携方式」を利用した導入も用意されている。

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