日本ヒューレット・パッカード株式会社（日本HP）は、SOHO向けのエントリーレベルNAS（Network Attached Storage）製品「HP StorageWorks X510 Data Vault」を、7月12日より出荷する。

　「X510 Data Vault」は、幅14cm×奥行き23cm×高さ25cmとコンパクトな筐体に、Pentium E5200（2.5GHz）プロセッサと2GBのメインメモリを搭載し、処理速度を向上させている。「2TBモデル」と「3TBモデル」が用意されている。内部に3.5インチSATAドライブベイを4つ備えており、今回のモデルは、ともにSATAドライブ2基を内蔵し、残り2つの空きドライブベイにディスクを追加することで最大7TBまでディスク容量を増強できる。更に、4つのUSB 2.0ポート（前面×1、後面×3）と1つのeSATAポートを搭載し、柔軟に外付けHDDを増設できるため、拡張性に優れている。

　マイクロソフト社のホームサーバ用OS「Windows Home Server」を搭載し、Windows／Macクライアントを10台までイーサネット経由で接続でき、複数のPC間でのファイル共有環境を構築できる小型のファイル共有ネットワークディスク製品。省設置スペースに加え、使い勝手が求められるSOHOでも、容易にファイル共有とPCバックアップを行なえる。

　インターネットを通じたリモートアクセスにも対応しており、外出先からも共有ファイルにアクセスできる。バックアップスケジュールを設定することで、定期的にバックアップを行なう。重複排除機能を利用することで、更新分のみをバックアップするため、ディスク容量を効率的に利用できる。

　PCのHDD故障時には付属のリカバリCDを使用して、容易に「X510 Data Vault」に格納されたバックアップを使用してPCを元の状態に復旧できる。また、「X510 Data Vault」内のデータのバックアップを行なう“フォルダ複製機能”を装備しており、対象のフォルダは異なるディスクに複製が行なわれるため、ディスク故障でも大切なファイルを保護できる。フォルダ単位で設定するため、重要ではないフォルダは複製せずディスク容量を有効利用できる。

　なお価格は、「2TBモデル」が6万8000円、「3TBモデル」が7万8000円となっている。

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