広瀬電工株式会社は、仮想サーバタイプのシンクライアント端末「UBiL」のサーバソリューション「UBiLサーバ powered by Venus」を、12月より発売する。価格は、1サーバ／20仮想クライアントタイプで300万円からで、別途設置費用として1サーバあたり20万円程度が必要となる。

　「UBiL」は、デスクトップLinuxディストリビューション「Ubuntu」を採用したシンクライアント。起動中はHDDの停止とCPUの動作周波数の制御により、消費電力を通常使用時の約25％まで低減でき、環境に配慮している。また、各種SSL-VPNや生体認証システムなどに対応することができる。

　今回発売される「UBiLサーバ powered by Venus」は、Linuxカーネル（OSの基本機能を実装したソフトウェア）上での仮想サーバシンクライアントとして利用できる「Venusサーバ」（開発元：株式会社ビーナス・テクノロジィズ）と「UBiL」を組み合わせたシンクライアント統合パッケージ。Linuxカーネルのチューニングにより、仮想サーバ上のクライアントの動作を効率化することができる。20台同時利用の仮想環境でWindows XP Professional／メモリ 512MB／HDD 20GBと同程度のパフォーマンスを達成しているほか、遠隔（LAN内またはインターネットVPN）からの利用ではパフォーマンスに優れたノートPC程度の使用感を可能としている。

　また、“Venus認証システム”により安全な接続環境を提供できるため、部門内のPCを集約化でき、データをデータルームで安全に保管する“情報金庫”としての機能を提供することができる。

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