富士通株式会社は、試作機を用いないバーチャルなものづくりを支援する3次元仮想設計シミュレータ「VPS」で、製品完成モデルでの大規模仮想検証を可能としたほか、基本機能を強化し操作性を向上させた「V11L14」を、2月20日より出荷する。

　「V11L14」では、ユニット間干渉チェック機能を強化したことで、部品レベル／製品構成ユニットに加え製品完成モデルまで検証を行なうことができる。64ビットにも対応し、大規模データの検証を可能としている。また、ケーブル配線の仮想試作を行なうハーネスモジュール機能の強化により、フラットケーブル／束線などの検証や、配線ケーブルの折れ／ねじれなど複雑な形状の仮想検証を可能とした。

　仮想検証の基本機能の強化では、実機を操作するイメージで組立／分解検証するための操作性向上が図られたほか、部品単位での形状確認も可能となった。また、「VPS」上で部品属性情報などの設計情報を参照でき、生産／製造／保守など製品開発に携わる様々な部門でそれらの情報を共有することができる。なお1クライアントライセンスの価格は、「VPS／Digital Mockup 1L」が250万円、「VPS／Harness 1L」が70万円となっている。

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