EMCジャパン株式会社は、バックアップ量を平均300分の1に削減するソフトウェア「EMC Avamar」と、ペタバイト級のVTL（仮想テープライブラリ）「EMC Disk Library 6000」の提供を、開始した。また、企業情報のバックアップを一元的に統合管理できるソフトウェア「EMC NetWorker 7.4」を、2007年第3四半期より提供する。

　「Avamar」は、バックアップの際にデータの重複を検知し、重複しない情報のみを保存する“グローバル重複除外技術”によりバックアップ量を削減できるソフトウェア。バックアップの効率化やストレージ容量の有効活用に加え、ネットワーク負荷も緩和させることができる。リモートオフィスや支店のバックアップ、仮想サーバ「VMware」環境でのバックアップ、LANベースのバックアップなどに適している。

　「Disk Library 6000」シリーズは、オープンシステム向けのVTL。単一のアプライアンスに最大1.8ペタバイト（3：1圧縮時）の情報を格納でき、毎時11テラバイトを超えるデータをバックアップすることができる。ファイバチャネルディスクドライブを使用しており、コスト効率／パフォーマンス／柔軟性に優れている。最大1440個のディスクドライブをサポートし、RAID 5による保護機能を備えた「DL6100」と、最大2400個をサポートしRAID 1を備えた「DL6300」が用意されている。

　「NetWorker 7.4」は、様々なOS／アプリケーション／トポロジーなどの環境で、バックアップ／リカバリ／レポート作成までを統合化できるソフトウェア。ディスクライブラリやNASなどの連携機能を強化し、更に複数のリテンションポリシー対応やバックアップメディアサーバ間でのバックアップ対象の共有など、柔軟性を向上させている。ディスクからの同時リストア機能によりダウンタイムを削減することもできる。また、バックアップの状況をまとめるレポート機能を統合した“NetWorker Management Console”が追加されたほか、構成ウィザードの機能強化などにより、操作性も向上している。異なるOS環境でも管理／操作を統一することができる。256ビットAES（Advanced Encryption Standard）暗号化機能や認証メカニズムの改善など、セキュリティ機能も向上している。

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