事例

アステア インターナショナル ジャパン株式会社

アステア インターナショナル ジャパン株式会社

製造販売から保守サービスの履歴まで、製品ライフサイクルを細かく一元管理

人の命を預かる医療機器・システムの分野では、製品の厳密なトレーサビリティーが求められる。しかも、高度化する機器のライフサイクル管理には膨大な手間がかかる。この一元管理と効率化に成功したフクダコーリンの取り組みに迫った。

要約

 フクダコーリンは、「寝たきり老人2分の1」「医療事故100分の1」を企業ミッションとして掲げる医療機器メーカーだ。主力事業の手術室向け生体情報モニターや看護業務支援スポットチェックモニターの分野ではトップシェアのポジションを占める。

 人の生命を扱う医療機器メーカーにとって、絶対的に重視しなければならないことが自社で提供する製品のトレーサビリティー体制の確立である。そうした背景もあり、同社ではシリアルナンバーとひもづけて販売先や時期などの情報を管理。加えて保守サービス履歴まで含め一貫した製品ライフサイクルの管理に取り組んでいた。しかし、医療機器は高度化の一途をたどり、単純な機器からシステムへと進化。従来手法では管理の手が追い付かない状況となってきた。

 そこで、生産から販売、修理、廃棄まで一連の製品ライフサイクルに関する情報を一元管理してトレースできるシステムの構築に着手。限られた予算と早期導入という制約が課された状況下で、これを実現し、コスト削減や顧客接点の拡大を実現した。この一元管理を容易に実現したシステムに迫る。

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