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「機能要件 システム」に関する特集



 ICT運用品質を議論する時の指標として、「システム基盤の非機能要件」が真っ先に挙げられる。非機能要件とは、対象業務の業務機能要件以外の要件を指す。具体的にはシステムの稼働率(MDT)や平均障害回復時間(MTTR)、クライアントへの応答時間などである。SLAの中に組み入れて利用されることも多い。 しかし今や、ICT運用の本質は「正確で安定的な運用」を担保した上で、ユーザへの「適正なサービスの提供」という次元に入ったと考えるべきである。業務システムの実現は、以前のように単一のシステム基盤に沢山の業務システムを乗せるのでなく、業務システムごとの品質要件にあったシステム基盤を選ぶことも可能になりつつある。 そうした場合、ICT運用の品質管理やその指標はどのようにすればよいだろうか。まず業務システムごとのプロファイリングから始める必要がある。その際に考慮する要素は、業務システムの重要度と事業継続リスクである。その視点から要求運転時間、許容障害回復時間、セキュリティレベルなどが決められるべきである。 加えて「第3回 ICT運用コストの最適化(1)一番の近道はコストの見える化」で記述した、業務システム毎の運用コストや連鎖コストがあると更に充実する。図9-1ではその関係を図示した。プロファイリングの結果、業務が要求する運用品質と大きなギャップがある場合は早急に是正する。逆に過剰な運用品質であった時は、次回の再構築(マイグレーション)などで適正化を図りICT運用コストを下げることができる。 このようなプロファイリング情報を経営者やユーザ責任者と共有して、企業の中長期ICT計画に取り入れることでICTの運用品質は確実に適正化に向かうだろう。更にクラウドの導入判断やその際のSLA擦り合わせ、サーバ仮想化のグルーピングなどにも役立つ。


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 大学や研究機関だけでなく、ビジネスの世界においてもオープンソースソフトウェア(OSS)の重要度がますます高まってきています。 OSSは今や、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)スタックに代表されるようなWebサーバ、データベースサーバなどの主要ミドルウェアだけのものではありません。例えば、ソフトウェア開発フレームワーク、Apahe HadoopやSparkに代表されるようなデータ分析基盤、OpenStackのようなクラウドインフラ基盤、あるいはマイクロサービス間のメッセージング処理などでも活用されており、今やエンタープライズ分野での実績も多数持っています。 このように、OSSが広くエンタープライズ領域で採用されるようになってきている背景には、市場ニーズの多様化や予測しきれないビジネス環境の変化に対して、エンタープライズのITシステムであっても、高いレベルでタイムリーに対応しなければならないという厳しい要件があります。  各プロジェクトのポリシーにもよりますが、OSSは世界中の技術者らが開発に参加し、常に新しい技術の取り込みやセキュリティリスクへの対処などをオープンに議論しています。また、成果は誰でもすぐに利用できます。  常に最先端のテクノロジーが実装され、日々改良が重ねられ、誰でもすぐに利用できるという特徴を備えたOSSは、昨今の変化が激しいビジネス環境で求められる、現代的なエンタープライズシステムの要件をクリアしていくためのベストな選択であると考えられているわけです。  一方でハードウェア(サーバ)はコモディティ化が進んでおり、個々のエンタープライズシステムで求められる「信頼性」「可用性」「スケーラビリティ」「セキュリティ」といった、個別の非機能要件を必ずしも満足できないという課題に頭を悩ませるケースも増えています。  やりたいことをすぐに実装できるというソフトウェアの観点と、実装した機能を安定して運用できるというシステム基盤としての観点の両立が、ビジネスの世界では非常に重要ですが、一般的なコモディティハードウェアでは後者の「安定して運用」という点では、どうしても超ハイエンドな環境と比較すると見劣りします。例えば「無停止運用」といったときに、金融機関の決済業務システムと、IAサーバの冗長構成で運用するWebアプリケーションとでは許容されるSLAのレベルが異なるのです。


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