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「この世」に関する特集



 オリンピック招致の最終プレゼンテーションで滝川クリステル氏が日本の特徴として「お・も・て・な・し」と言葉を印象深く話をしてから、色々なところでこの言葉を数多く聞くようになった。最近出席した取引先のパーティーでも、招待された外国人も日本人もこの言葉をスピーチで乱発していた。今年の流行語大賞も受賞した。雑誌などにも「おもてなし企業」などの特集が見かけられる。 しかし、福島原発の震災時及びその後の東電の対応、最近のJR北海道、高級ホテルや高級デパートの食材偽装、楽天の優勝セールの偽装価格などを見ると、私は残念ながら日本はとてもオリンピックで世界に誇れる言葉をしての「おもてなし」とは程遠く、「表」よりの話はほとんどなく、「裏」の実態ばかりが目につくと感じている。 特に「和食」がユネスコの世界資産に登録されたと騒いでいるが、偽装食材の件は、最初阪急阪神ホテルの問題かと思いきや、すぐに私も私もと偽装を有名ホテルからあらゆる高級飲食や百貨店などにあっという間に拡大して公表合戦となり、そのうちに誰も責任を取らなくなった。 そもそも「おもてなし」という言葉を考えてみると、「お・も・て・な・し」を受けたかどうかは受けた側が決める事であり、サービスを提供した側が自ら「うちは“おもてなし”がスゴい」というのはおかしな気もするが、どうだろう。最近はどうも提供している側がこの言葉を多用して、押し付けられた「お・も・て・な・し」感が強いように思えるのだ。


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 PCがこの世に出た時、「こんなおもちゃは企業で使えない」、UNIXが大学や研究所で使われ始めた時、「こんな不安定なOSでは基幹業務は無理」、加えてインターネットも当初は、「遅くて、セキュリティはないに等しい」という評価だった。それでもこれらは、ご存じのように今はすっかり市民権を得ている。そして今クラウドが同じ道をたどりつつある。 以下の「図表7-1」はJUASのソフトウェアメトリックス調査で3年前から運用管理者を対象に調査した「クラウドコンピューティングの活用予想」だ。この調査結果には、“システムカテゴリ別に活用予想を聞いていること、現在の活用状況と併せて5年後の活用予想も聞いているところ”に特徴がある。 調査結果では一般に考えられているよりもクラウドを利用しているようだ。但しシステムカテゴリーの中で一部でもクラウド化している場合は、「利用している」と回答する方式なので実態より利用割合が大きい数値になっていると思われる。表にはないが、「検討中」と答えた企業の理由は「コストの安さ」が一番の動機であった。 未検討の企業はその理由を「安全性に問題あり」、「まだ実績がない」等を挙げている。この調査で注目したいのは5年後の活用予想である。 2011年に調査した5年後の活用予想と今年度調査の5年後の活用予想では、どのシステムカテゴリーでも5から10%伸びている。年々クラウドの評価が高まり、有効性が認識され始めた証左である。この勢いが続くと10年後には大半の企業がクラウドのお世話になりそうだ。


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