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» 2018年11月08日 10時30分 公開

イベントレポート・アーカイブ:RPA推進チームは学生、350体のロボットを操る大企業の知恵 (4/4)

[土肥正弘,ドキュメント工房]
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使える機能は全て把握しよう、ロボットの技術力を高める方法

 まずは「技術力を高めること」が最優先と語る松本氏だが、講演の最後にはどのようにRPAの技術力を上げればよいのかを解説した。同氏いわく「技術力とは作成できるロボットの幅を広げること」であり、そのために以下の4つ事項が有効だという。

(1)開発ツールの機能を全部試行する

 まずは、「ロボットにできること」を頭に入れる必要がある。RPAツールではどのようなアクションを自動化できるのか、機能が一覧化されており、それぞれのアクションを選択して確認し、試行(実験)できる。松本氏も、同社が採用したBizRobo! BasicRoboの開発ツールである「Design Studio」のアクションステップを全て試したという。DB連携、JSONやXMLなどのテキスト操作、ファイル操作など、ロボットにできることが分かれば応用の可能性にも気付けるようになるという。

(2)RPAで何でもやろうとしない

 ロボットは万能ではなく、できないことや不向きなこともある。そうした場合には、別のツールを使って自動化できることも多い。全てRPAで実現することにこだわらず、積極的に外部ツールを利用したい。現在はオープンなAPIを備えるサービス、無料のAPIも多数存在しているため、管理者が自ら最新の情報を収集し、知識を更新しながら、効果的に技術を取り入れていくことが重要だ。

(3)自分自身で情報を探すこと

 検索エンジンを使って上手に「ググる」と、役立つ情報が大量に集まる。BizRobo! BasicRoboのWebサイトで、提供される教育コンテンツを使えば、ツールの学習も可能だ。その他、ツールに搭載されたヘルプ情報も活用できるという。松本氏は、「必要な情報の多くは自分でアクセスできる場所に既にある」として自分自身で情報を探すことの重要性を語った。

(4)実験してみる

 松本氏は「まずはロボットを作ってみる」ことの重要性も強く打ち出した。「最悪なのは要件定義に手間取って、いつまでたっても開発できない状況に陥ること。そうなると技術力も身に付きません」と指摘する。ロボットは普通のプログラミングに比べて圧倒的に修正が容易で「作ってみて修正する」という方法が通用する。その過程を通して技術力が磨かれるという。

 同社の大規模なRPA適用を成功させた要因は、学生インターンを主力として推進チームに招き入れ、技術力を背景にした社内営業を行い、高品質のロボットを短期間で作成して社内の評判を高めたことだ。このノウハウに会場からは驚きの声が上がった。

 RPAテクノロジーズおよびRPAホールディングスは、ユーザーコミュニティーなどを通じて会社を超えたナレッジ共有を促し、ロボットと協働するワーキングスタイルの普及推進にアプローチしている。ユーザーコミュニティーを中心に、ますますRPAの実践的なノウハウが活用可能な形で共有、展開されることを期待したい。

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