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» 2018年11月08日 10時30分 公開

イベントレポート・アーカイブ:RPA推進チームは学生、350体のロボットを操る大企業の知恵 (1/4)

学生インターン生が中心のRPA推進チームで、ロボットの開発や運用に従事するレイスグループ。なぜ「あえて」学生なのか。

[土肥正弘,ドキュメント工房]
レイスマネジメントソリューションズ 総合業務推進部 松本 宗一郎氏 レイスマネジメントソリューションズ 総合業務推進部 松本 宗一郎氏

 RPAの普及が急速に進んでいる。既にPoC(Proof Of Concept)の段階を終え、本格導入に着手する企業も増えた。新たな課題となるのは、社内におけるRPAの普及と浸透である。人材スカウト事業などを中心に成長しているレイスグループは、こうした課題に挑み、成果を出している企業だ。

 従業員数1200人規模の企業グループでありながら、350体のロボットを内製、運用している。プロジェクトの中心的な役割を担うのは、同社のRPA推進チームである「RPAラボ」だ。

 驚くべきことに、RPA活用の推進力である「RPAラボ」は2016年入社の3年目の従業員が創設し、たった1人のメンバーではじめたものだった。ここ半年で順調に人数を増やしているが、チームのメンバーは「あえて」学生インターンばかりを投入している。同社はなぜ学生ばかりのRPAラボを組織し、いかにして大規模なRPAの展開に成功させたのか。若きRPAラボの創設者の手腕と、ノウハウを紹介する。

単純作業に固執する部署は後回し

 2018年8月に東京で行われた、「第1回 BizRobo! CAMP!!」。RPAツール「BizRobo! BasicRobo」を提供するRPAテクノロジーズが、BizRobo! BasicRoboを導入したユーザー企業で情報共有を図るユーザーコミュニティーを発足させたことを受け、導入企業の事例講演と交流会を目的に開催したユーザー会だ。導入ユーザーが一堂に会し、各社の苦労話やノウハウを共有していた。レイスグループもユーザー企業の1社として登壇し、RPA普及の鍵を語った。

 350体ものロボットをスケールさせているレイスグループだが、最初から順調にRPAを展開できたわけではなかった。当初は、現場からRPA導入の理解を得られない壁にぶつかったという。

 「定型業務を正確にこなすことが付加価値を生むという考えが浸透している部署があり、何度RPA導入を説得してもうまくいきませんでした」(松本氏)

 そこで、難色を示す部署での導入をいったん諦め、創造的な仕事を重視する考え方に賛同する部署、しかも定型業務の煩雑さや退屈さに課題を持つ部署から導入を進めたという。

 「人には限りない創造力が眠っていて、その創造力を最大限発揮させるのが組織の役割です。大前提として、この感覚がRPAを定着させるために必要な条件です。その感覚がない組織にはRPAは絶対に定着しません」と松本氏は力説した。

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