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» 2018年06月20日 10時00分 公開

イベントレポートアーカイブ:情シス不足の中堅中小企業に効く、RPA導入のポイント (1/4)

大手を中心に進むRPA導入だが、コストや人手不足に悩む中堅中小企業でも活用するチャンスはある。ブレインパッドが、最適なRPA導入アプローチについて語った。

[土肥正弘,ドキュメント工房]

 IT投資が売上拡大、利益向上の鍵であることは分かっていても、IT人材の不足、資金難などへの不安から一歩を踏み出せない中小・中堅企業は多いだろう。そのジレンマ解消の決め手になりそうなのがRPA導入だ。2010年からRPAを自社でも使い、顧客企業にも提供してきたブレインパッドは、同社主催の「中堅企業RPA活用事例に学ぶ、導入ノウハウセミナー」(5月18日)で多くの中小・中堅企業に最適なRPA導入アプローチについて語った。

 ブレインパッドはデータ活用に関する各種ソリューションを提供する企業。2010年からRPAに取り組み、自社活用する一方で同社独自の付加価値を加えたRPA「ブレインロボ」(RPAテクノロジーズ「BizRobo!」のOEM)を多くの中小・中堅企業に向けて提供し、導入支援サービスを行ってきた。同社営業マーケティング部の若尾和広部長は、経験に基づき「中小・中堅企業のRPA導入は、小さなテーマから始めて段階的に適用範囲を拡大するアプローチが得策」と説く。

中小・中堅企業が抱える問題とRPAへの期待

 若尾氏によると、RPA導入支援にあたった企業からは「どんなことができるのか」「コストパフォーマンスは?」「自分たちで運用できるか」という疑問が提起され、さらに業務現場からは「難しそう」「自分で使えるのか」という不安の声も多く聞かれるという。同社がRPA導入支援を行った会社からは、図1のような課題が見られた。

RPA導入支援企業での課題 図1 RPA導入支援企業での課題

 中小・中堅企業では、SaaSを利用して主要業務を行うケースも多く、オンプレミスシステムを運用した経験がないケースも多い。また、多くの場合、情報システム部門がないか、あっても極端に人が少ないという。デジタル化が進まない現場では従業員もIT利用に自信を持っていない。

 また中小・中堅企業に限らず、業務が属人化していることも大きな問題だ。業務を棚卸しすべきと分かっていても、属人化した仕事手順を可視化するには多くの労力と時間が必要になる。業務担当者は自分の仕事を改善したくとも、いざその機会が訪れると、「自分の仕事が奪われるのではないか」と危惧して、新しいことに挑戦しないケースが非常に多いという。

 こうした課題は「通常のシステム開発ではおそらく解決できない。RPAだから課題を突破できたという実感がある」と若尾氏は話す。

 中堅・中小企業はどのようにRPA導入を進めていけばよいのか。同社は「誰が導入を主導するのか」という導入パターンと、「どの規模で導入をはじめるのか」という導入アプローチの2つの視点で話した。

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