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画面で理解、ハイパーコンバージドインフラストラクチャの実力IT導入完全ガイド(1/5 ページ)

HCI導入の大きなメリットに挙げられるのが、シンプルな環境設定や柔軟な拡張性。どの程度簡単に行えるのか、実際の画面を追いかけながら利便性を検証する。

» 2018年02月13日 10時00分 公開
[酒井洋和てんとまる社]

 サーバ市場で出荷を伸ばすハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)は、従来型の3Tier構成に比べてさまざまなメリットがある。今回は、統合管理ツールによって初期の設定やノード追加など、インフラ運用にまつわる環境整備において大きなメリットがあるHCIについて、実際の画面を見ながら、利便性の高さを検証する。SANスイッチや共有ストレージがもたらす複雑な運用から解放されるHCIの実力をみていこう。

初期セットアップへのアプローチ

 まずは、HCIに電源を投入し、管理環境を構築するための流れについてみていこう。ここでは、VMware vSphere環境を統合管理するためのプラットフォームである「VMware vCenter Server」を構築するまでの流れについて。実際の画面は、EMCが提供する「VxRail」だ。

VxRail起動画面 図1 VxRail起動画面
ノード情報画面 図2 ノード情報画面。使用許諾契約書に同意すると、HCI内に設置されているノードの情報が自動表示される
VxRailの設定方法選択画面 図3 VxRailの設定方法選択画面。VxRailの設定方法が選択できる。手動で行う「ステップバイステップ」か、事前に作成したJSON形式のファイルをアップロードする「構成ファイル」が選択可能。今回は「ステップバイステップ」を選択した。
ホスト名などの設定画面 図4 ホスト名などの設定画面。システムとして必要なNTPサーバのIPアドレスをはじめ、ホスト名やネットワークアドレス、ESXiのパスワード、管理時に利用するvCenter ServerやVxRail Managerの情報、vMotion先の設定、VMwareが提供するSDS(Software Defined Storage)ツール「Virtual SAN(以下、VSAN)」の情報、VLANネットワーク情報などを設定した。
妥当性検査画面 図5 妥当性検査画面1。最終的に「妥当性検査」で正しく設定できているかをチェックする。
妥当性検査画面 図6 妥当性検査画面2。設定をチェックして整合性の検査が終了すれば、「VxRail構築」を選択するだけでセットアップが終わる。
セットアップ終了画面 図7 セットアップ終了画面。セットアップが終わり、仮想サーバが構築できる段階になる。
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