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徹底比較、「Office 365」と「G Suite」それぞれのプランの違いは?クラウド時代のオフィススイート選定術(2/3 ページ)

» 2017年11月08日 10時00分 公開
[大川典久, 脇本 孝太郎富士ソフト]

Office 365 エンタープライズプラン

 「Office 365 エンタープライズプラン」は、利用ユーザー数に上限のない大企業向けのプランである。契約期間は年間契約のみとなる。Office 365に関する電話によるテクニカルサポートは、どんな事象に対しても24時間年中無休で対応してもらえる。

 また、Office 365 エンタープライズプランには、利用したいサービスによって以下の5つのプランが用意されている。

  • Office 365 ProPlus
  • Office 365 Enterprise E1
  • Office 365 Enterprise E3
  • Office 365 Enterprise E5
  • Office 365 F1

 選定の目安として、デスクトップ版のOfficeアプリケーションのみを利用したい場合は「Office 365 ProPlus」、デスクトップ版のOfficeアプリケーションは必要なく、メールや予定表、文書管理、Web会議などのサービスを利用したい場合は「Office 365 Enterprise E1」、どちらも利用したい場合や、ファイルやメールのコンテンツ保護、容量無制限のメールアーカイブを実現したい場合は「Office 365 Enterprise E3」、E3に加え、電子メール、添付ファイル、リンクに潜む未知のマルウェアに対する保護、ダッシュボードや対話型レポートによる効率的なデータ分析、AI(人工知能)による個人の働き方の可視化、従来の電話システムのクラウド化を実現したい場合は「Office 365 Enterprise E5」が候補となる。

 その他に、E1と同等のサービスは利用したいが、メールや個人用ストレージの容量はそれほど必要ない場合は「Office 365 F1」という選択肢も用意されている。

Office 365単体プラン、オプション

 Office 365は、上記で紹介したようなスイートプランの他に、各種サービスだけ利用したい場合の単体プランも用意されている。

  • Exchange Online Plan 1
  • Exchange Online Plan 2
  • Exchange Online Kiosk
  • SharePoint Online Plan 1
  • SharePoint Online Plan 2
  • Skype for Business Online Plan 1
  • Skype for Business Online Plan 2
  • OneDrive for Business Online Plan 1
  • OneDrive for Business Online Plan 2

 他に、単体プランやスイートプランに追加できるオプションも用意されている。

  • Exchange Online Advanced Threat Protection
  • Exchange Online Archiving
  • Azure Information Protection
  • MyAnalytics

 Office 365 は、上記で紹介したプランを複数組み合わせて購入できる。例えば、一般社員はOffice 365 Enterprise E1、役職者はOffice 365 Enterprise E3、経営層はOffice 365 Enterprise E5 といった買い方だ。また、万が一、訴訟問題が発生した際の電子情報開示やコンプライアンス強化を実現できる Exchange Online Archiving をOffice 365 Enterprise E1 に追加して購入するという方法も可能だ。このように、会社の中で全員が同じプランでない契約できないG Suite に比べ、柔軟に購入方法を選べるのが、Office 365 の特徴だ。

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