ニュース
» 2017年06月26日 10時00分 公開

イベントレポートアーカイブ:リクルートが脱Excelで成約率を4倍に拡大、kintoneによるパートナーとのコラボDBの作り方 (1/2)

リクルートが手掛けるモバイルPOSレジアプリ「AirREGI」、販売パートナーと受発注の管理をExcelで行っていたが、脱Excelを決意。その後同社がパートナーと作り上げたコラボDB、その驚くべき成果とは。

[キーマンズネット]

 2017年5月19日、東京の六本木ヒルズアカデミーにてkintone hive東京2017が開催された。サイボウズが提供するビジネスアプリ作成プラットフォーム「kintone」を活用して業務改善を成し遂げた多くの企業が登壇。リクルートライフスタイルネットビジネス本部データマネジメントGの奥山晃次氏とサインウェーブの鈴木佑介氏が、リクルートが手掛けるモバイルPOSレジアプリ「AirREGI」におけるkintone活用について語った。

奥山晃次氏 奥山晃次氏

リクルートが手掛けるモバイルPOSレジアプリ「AirREGI」

 今回登壇したリクルートライフスタイルの奥山氏が語ったのは、同社が提供するモバイルPOSのアプリケーションである「AirREGI」を販売するパートナーモデルの中でkintoneを活用した事例。この事例は、リクルートの社員だけでなく、販売パートナーやメーカーなど、それぞれの外部パートナーと情報を緊密に連携することで、「カスタマー体験を作り出す」という取り組みにチャンレンジしたものだという。

 リクルートライフスタイルは、2014年にリクルートより分社化してできた企業。「じゃらん」や「ホットペッパー」などのメディアを運営している。同社では2013年にモバイルPOSレジアプリ「AirREGI」をリリースし、現在では決済サービスを含め周辺サービスを数多く提供するまでに成長しており、2017年3月時点でアカウント数は1027.9万に上る。2016年4月には大手量販店と協業し、モバイルPOSを販売するAirREGIサービスカウンターを設置、ビジネスをさらに拡大させている。現在は店舗もほぼ全国を網羅するまでに広がっている状況だ。

kintoneによって実現したかったコラボレーションと接客のPDCA

 そんな同社がkintoneを使って実現したかったことが、「コラボレーション」「いつでもどこでも気配りのある接客」だった。具体的には、データ活用によってパートナーとシームレスに情報連携し、接客のPDCAを実施することで顧客に最適な利用体験を提供することを目指したと力説する。その実現に向けて行ったのが、脱Excelによって受注・接客・問い合わせなどに関するコラボDBを構築すること、データドリブンなマネジメントPDCAを実践すること、ユーザーライクなkintoneによって入力負荷を軽減すること、そしてエンジニアも上流工程、つまりはシステム要件ではなく業務要件から入ってコミットしていくことだった。

 実際に活用したのは、販売パートナー、リクルート、そしてサプライ/サービスパートナーで、この3社の中でビジネススキームを構築していった。「もともとkitnoneを使う前は全てExcelで情報共有していました。恐らくkintoneを使わなければこのスキームには到達できなかったでしょう」(奥山氏) 

 得られた成果として、販売先での成約率は約4倍に向上した。それだけでなく、3社間での申し込みデータ連携をスムーズにしたことでリードタイムの短縮を実現、また、メーカーに対して機器を発注するといった発注業務は約10分の1に効率化、さらに販売パートナーから上がってくる申し込みデータの不備チェックについても業務効率を高めることに成功したと奥山氏は説明する。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

ホワイトペーパーや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。