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社内SNSを上手に運用するためのポイントとはそこが知りたい!社内SNS

導入した社内SNSに本領を発揮してもらい、社内で有効利用させるためには、どのような工夫が必要なのか。上手に運用するためのポイントを紹介する。

» 2017年01月17日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 社内コミュニケーションの活発化に役立つツールとして、社内SNSに注目が集まっています。社内の風通しが良くなるだけでなく、部署や役職を超えた、自由でインフォーマルな情報や知識のやりとりが実現するため、ひらめきや新たなアイデアが生まれる可能性が広がる、と考えられているからです。

 しかしどんなに優れたツールであっても、きちんと運用しなければ本領を発揮することはできません。今回は社内SNSを上手に運用するためのポイントをいくつかを紹介したいと思います。

運営チームの設置

 Facebookなどの浸透により、SNSに対する認知度が高まるとともに利用者層も広がっており、社内SNS導入にあたり役員クラスの理解を得るのはそれほど難しくないかもしれません。しかし「上層部が利用しているので一般社員も利用するだろう」という、トップダウン式では浸透しないでしょう。

 その反対に、「社員に自由に利用してもらえば普及するだろう」という考え方も失敗する確率が高くなります。任せっきりの野放し状態では、業務に関係のない投稿や利用が増え、社内SNSというより単なるSNSになってしまう危険性があるからです。

 社員が積極的に投稿し、コミュニケーションの活性化に役立つ社内SNSへと育てるには、「明確な目標や目的」を設定し、その達成を支援する運営担当者もしくはチームを配備する必要があります。このチームは社内SNSの導入から始まって、展開、運用に関わっていきます。

社員一斉導入は注意

 まず導入時の注意点は、いきなり社員全員に利用を呼びかける一斉導入を行わないということです。目標や目的を設定したとしても、SNS導入後に部門ごとやプロジェクトごとに自然にコミュニティーが生まれ、活発なやりとりが行われる……などということは、まず期待できないからです。

 一般ユーザー対象のSNSが普及し、使い方を知っている人が増えたといっても、社員のITリテラシーには人それぞれ、かなりの差があります。社内SNSを全員が利用できるものにするには、運営チームが使い方や目的について説明を繰り返しつつ、段階的に導入していくべきです。目的や使い方が周知されないまま一斉導入を行うと、最初は興味半分で多くの社員が利用したとしても、その後急激に利用率が低下してしまうケースが数多く報告されています。

投稿したことに意味を持たせることも大切

 そして導入後に社内SNSを活発化させるのに効果的なのは、投稿がきちんと読まれている、投稿することに意義があると知らしめることです。例えばメッセージの投稿数やそれに対するコメントの数、Facebookでいうところの「いいね」の数などを数値化、グラフ化します。そして他の社員からの評価が高い意見や提案をした社員を表彰するなどすれば、投稿しようという意欲も高まるでしょう。

 社内SNSを導入する際には、これらのことを心掛けると、成功に一歩近づけるでしょう。

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