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» 2015年10月21日 10時00分 公開

IT導入完全ガイド:ビジネススピードも超高速化、フラッシュストレージはビジネスにこう生きる (1/3)

フラッシュストレージがこれからのビジネスを支える基盤となる。経営改革にも結び付く戦略的にフラッシュストレージを活用するヒントを集めた。

[土肥正弘,ドキュメント工房]

 今回はビジネス視点からフラッシュストレージの導入意義を考えてみたい。従業員にとって業務システムの「レスポンスが速くなる」ことは単純に喜ばしいことだろう。だがフラッシュストレージはただそれだけを実現するものではない。業務効率を向上させる一方で、従来は避けられなかったシステムコストと運用コスト増大に歯止めをかけ、ダウンタイムを削減し、さらに機動力のあるITにより業務および経営改革にも結び付くものなのだ。戦略的にフラッシュストレージを活用するヒントを、以下に紹介していく。

経営課題は何? フラッシュストレージはどう関わるのか

 フラッシュストレージはビジネスにスピードをもたらすというと、IT部門以外の方は鼻白む思いをするかもしれない。身近なフラッシュストレージはモバイルPCに搭載されているSSDだ。HDD機種からSSD機種に乗り換えたときにはその起動やアプリケーション立ち上げの速さに感嘆したかもしれないが、その結果、仕事が何割もはかどったと実感した人はそういないのではないだろうか。フラッシュストレージの良さは分かるが、HDDとの価格差に見合うほど生産性は上がるのか。そういぶかしがるのも無理はない。しかし個人PCとサーバとでは全く事情が異なる。

 事情の違いは処理および保管するデータの量だ。PCには数百GBのデータがあるだろうが、1日に利用するのはその数%にも満たないことがほとんどだろう。一方でサーバ側では数TBから時には数十ペタバイトにのぼるデータ(10〜1万倍)を保管し、利用される割合もはるかに多い。データベースサーバでは一般的に1秒当たりに読み書きが数百回〜数千回は行われ、数百MB〜数GB程度のデータが出入りする。

 そのために従来は容量が大きくその割に価格は安いHDDを多数束ねて利用してきた。これを高価ではあるが高速なフラッシュストレージに置き換えると、アプリケーションにもよるが数倍〜10倍のパフォーマンスが実現することがある。今までシステム側の処理待ちで時間がかかっていた作業も、滞りなく処理されるわけだ。コストは高くても、パフォーマンスの高さによるメリットが上回れば、HDDからフラッシュストレージへのリプレースの意義がある。

コラム:フラッシュストレージの種類は?

 大きく分けてサーバ搭載タイプとネットワーク経由で接続する外付けタイプがある。高速性の高い順は、サーバサイドフラッシュ、SSD、オールフラッシュアレイ、ハイブリッドアレイとなる。下表のオールフラッシュアレイ以外は、フラッシュメディアを高頻度に利用される(アクティブ)データ用の記録領域として使うタイプと、HDDのキャッシュとして使うタイプがある。

フラッシュストレージの種類 表1 フラッシュストレージの種類
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