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「WAN高速化製品」シェア(2014年度)シェア情報アーカイブ

67億円規模と見込まれる2014年度のWAN高速化製品市場。シェア情報を紹介する。

» 2015年03月10日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 富士キメラ総研の調べによれば、2014年度の国内WAN高速化製品の市場規模は67億円と見込まれている。

 WAN環境において、製造業でのCADデータや、金融業での勘定系データといったミッションクリティカルなデータに加え、エンタープライズユーザーにおける基幹系システムや、オフィスソフト/グループウェアといった情報系システムの利用時のパフォーマンス向上を訴求点に、新規/既存ユーザー両面での需要を獲得しており、市場は拡大傾向で推移している。

 ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、1位のベンダーが73.1%を占めている。ハードウェア/ソフトウェア/SaaSなどの提供形態や製品ラインアップが豊富なことに加え、ハイタッチ営業を展開することで新規/既存ユーザー双方に対して好調に販売している。2位のベンダーは16.4%で、他製品と組み合わせたアプリケーション高速化に加え、製品価格が低廉な点が訴求点となっている。

 コストや運用負担の軽減などを目的としたエンタープライズユーザーにおけるIT資産の集約化や、パブリッククラウド市場の拡大を背景に、グループウェアなどの情報系システムに関してWANやインターネットを通じてアプリケーションを利用するユーザーは今後も増加していくと想定されており、その際の通信品質向上を目的とした導入が進むものと考えられる。また、日本企業の海外進出機運の高まりも当該製品導入の追い風となると想定されている。

「WAN高速化製品」シェア(2014年度) (出典:富士キメラ総研)

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