ストレージの信頼性や可用性が『仮想化成功』のカギを握る
企業における「コスト削減」が大きな命題となる中、コスト削減効果が大きいことから注目を集めているのが、サーバのみならずストレージやネットワークなども含めたシステム全体の仮想化だ。
仮想化エキスパートとして多くの実績を持つエス・アンド・アイによれば、システム全体の仮想化の際、特に注意すべきなのはストレージだと言う。
というのも、企業で扱うデータ量の加速的な増加にともない重要なデータを確実にバックアップできる信頼性やシステム運用負荷の軽減を視野に入れなければ、全体のシステムリソースの最適化は実現できないが、その大きなカギを握っているのがストレージの信頼性・可用性であるからだ。それでは、その具体的な例を、エス・アンド・アイが手がけたケーススタディから見ていこう。
A社の場合 |
バックアップの信頼性とシステムへの負荷低減を重視 |
【A社の抱えていた課題】 OSが異なる複数のサーバにデータが分散
多彩なWebコンテンツを提供しているA社では、事業拡張に従って急速に増加したコンテンツデータが、複数のディスクに分散していた。しかも、各サーバのOSもWindows、UNIX、Linuxが混在していた。
多くのエンドユーザを抱えるサイトを運営しているため、コンテンツデータのバックアップは必須であったが、異なる環境の異なるディスクのデータを管理することには、大きな運用負荷がかかってしまっていた。
【課題の解決】 仮想化ソリューション導入で信頼性を確保
そこでA社が導入したのが、エス・アンド・アイの仮想化ソリューション。Webサーバを仮想化するとともに、コンテンツデータは高い信頼性を誇るストレージIBM System Storage(TM) Nシリーズ(以下、Nシリーズ)に集約した。
その際に、コンテンツ提供事業を行うA社にとっては、絶対にダウンしない信頼性と強固なクラスタ構成は必須であった。そこでA社では、まずコンテンツデータは、瞬時にバックアップを取ることのできるSnapShot(TM)機能により1次保存することで、システムへの負荷を低減。更にNシリーズをクラスタ化し、その際にNシリーズの持つSnapMirror(R)機能により相互バックアップを取る構成を採用し、バックアップの信頼性を高めた。
選択肢が豊富だからこそ、最適な組み合わせを見つける必要性
仮想化導入の際には、どの仮想化ソフトウェアを用い、どのサーバを選択し、どのストレージを組み合わせるのが効果的か、十分に検討する必要がある。
例えば、仮想化ソフトウェアと言えばVMwareを思い浮かべる読者も多いだろうが、確かにフォールトトラレント、ストレージ・ライブ・マイグレーション電力管理機能等は、長年の実績を誇るVMwareの導入メリットが大きい。
一方、一般的なユーザが利用する環境では、昨年R2がリリースされ、機能的に充実しつつあるHyper-Vを選択するケースも増えている。Hyper-VはWindowsで慣れ親しんだインターフェースがユーザにとっての使いやすさにつながっている。
このように選択肢が豊富になった仮想化市場において、仮想化エキスパートであるエス・アンド・アイが「導入企業にあわせた最適解」の1例として提供するのが、今回紹介する仮想化ソリューション。Hyper-Vとの連携にも優れたNシリーズについて、その特長を見ていこう。
特長 1 |
運用負荷軽減と高信頼性を確保する2つの機能 |
瞬時にバックアップを取ることで運用負荷を軽減するSnapshot機能
Nシリーズの機能で、まず注目したいのがSnapshot機能のパフォーマンスだ。例えば、従来、バックアップに数時間かかっていたケースでも、Snapshot機能を用いることで瞬時にバックアップが可能に。そのため本番システムへの影響・負荷を限りなく低減できる。
相互バックアップによる高信頼性を実現するSnapMirror機能
ケーススタディで取り上げたA社のように、複数のディスクに分散していたデータをNシリーズに集約する際、バックアップの信頼性を高めるために有効なのがSnapMirror機能だ。Nシリーズをクラスタ化し、SnapMirror機能で相互バックアップを取る構成にすることで、より確実なバックアップを実現するシステムを構築できる。
特長 2 |
更新されたデータ分だけのバックアップで、80%の重複排除事例も |
Nシリーズの重複排除機能は、バックアップ時に重複したデータを排除。更新されたデータ分だけをバックアップするというものだ。
例えば、エス・アンド・アイが導入した金融系のB社の場合、シンクライアント化することで、クライアントアプリケーションの重複を80%以上排除。ディスク容量の大幅削減を実現した。このように、部内で同じアプリケーションを利用している場合などでは、大きな効果が期待される。大幅なディスク容量削減を実現しリソース最適化を行えれば、運用の最適化だけでなくコスト削減にもつながる。
特長 3 |
RAID-DPによる圧倒的な信頼性 |
ダブル・ディスク・フェイラー(二重ディスク障害)は、データ保護を考える上で避けて通ることはできない。信頼性を高めるためにはRAID構成をより高いものにするという方法はあるが、そのためにはコスト増も大きな課題となってしまう。
Nシリーズは、Data ONTAP(R)の標準的な機能であるRAID-DP(TM) により、信頼性を確保しつつ、RAID10の半分のコストですむという経済性も大きな特長だ。RAID6の実装版によりパフォーマンスを犠牲にすることなく、ダブル・ディスク・フェイラーが発生した場合でもデータの損失を防ぐことが可能になる。
その他の特長 |
マルチプロトコル対応や仮想環境下での迅速なバックアップ |
●マルチプロトコルへの対応
Nシリーズでは、豊富な接続オプションによりNFS、CIFS、iSCSI、FC-SANなどのプロトコルに対応している。
一般的なストレージインフラでは、全社レベルでのSANはFC、NASはEthernet、部門レベルでのSANではiSCSIなど、用途に合わせて利用しているが、Nシリーズはマルチプロトコルへの対応により、柔軟なシステム構成が可能となる。
●SnapManager for Hyper-V Microsoft
仮想化環境での迅速なバックアップ/リストア、災害復旧作業を実現。Snapshot機能を使用してアプリケーションと連携したコピーを数秒で取得可能。また、Microsoft仮想化環境のバックアップを簡単に自動作成することができる。
●豊富なラインアップ
Nシリーズは、拡張性に優れ簡単にアップグレードできるモジュール型と、ゲートウェイモデルに大別される。それぞれ、ストレージ容量により豊富なラインナップが用意されているので、企業の状況にあわせての選択が可能。
具体的なラインアップについては、下記資料ダウンロードの「N3400とNシリーズ最新情報」に記載しているので、ぜひ参照してほしい。
ストレージ仮想化の現状は?…etc. ワークショップで課題を解消
2010年6月10日(木)!仮想化の課題解決に近づくワークショップ開催
前述のように、様々な選択肢が存在する仮想化では、自社にとっての最適解を導くのも大変な作業となる。そこで「ストレージの仮想化の現状は?」「Hyper-VとVMware、自社にとってどちらが最適な仮想化ソフトウェアなのか?」など、気になる課題をヒアリングし回答するワークショップを開催。
まだ仮想化を導入していない企業だけでなく、既にVMwareを導入済みの企業にとっても、最近のストレージまで含めた最新仮想化動向をつかむ機会となる。
【開催概要】
日時 2010年6月10日(木) 14:00-17:00(受付開始 13:30より)
会場 日本IBM 本社事業所 東京都中央区日本橋箱崎町19-21
対象 システム情報部門の責任者、担当者
参加費 無料(要事前申込み) >詳細、申込みはこちら
※開催日以降など、上記はご覧いただけなくなることがあります
製品名(サービス名) | ストレージ仮想化ソリューション IBM System Storage Nシリーズ |
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サービス提供会社 | エス・アンド・アイ |
サービスメニュー(提供可能な製品群) | ◆ストレージ:IBM System Storage Nシリーズ (N3300、N3400、N3600、N6040、N6060、N6070、N7900) ◆仮想化ソフトウェア:Hyper-Vなど |
動作環境 | - |
オプションサービス | - |
その他特記事項 | - |
製品・サービスの取扱い企業
エス・アンド・アイ株式会社
住所:〒103-8507 東京都中央区日本橋浜町3-42-3 住友不動産浜町ビル
TEL:03-5623-7353
FAX:03-5623-7887
e-mail:info@sandi.co.jp
URL:http://sandi.jp/
掲載企業
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