改定版:無償メインフレーム「LinuxONE Community Cloud」の試し方

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改定版:無償メインフレーム「LinuxONE Community Cloud」の試し方

開発 2016/11/29

【改定版】本稿は「無償メインフレーム『LinuxONE Community Cloud』の試し方」の改定版です。初版で紹介したLinuxONE Community Cloudにおいて、一部操作手順や画面デザインが変更になっていますので、こちらの情報を参照ください。なお、本稿は公開時点の最新情報ですので、ご利用の際は公式サイトやドキュメントを確認してください。

PC LinuxとメインフレームLinux 何がどう違う? コミュニティー版で試してみよう

 第1回「メインフレームとOSSの相性がいい理由」で紹介した通り、IBMでは、オープンソースソフトウェア(OSS)が持つエコシステムを活用しながら、なおかつメインフレームの性能も使える環境として「メインフレームLinux」である「LinuxONE」を発表しました。

 第2回となる本稿では、メインフレーム環境でPC Linuxと同様に扱える「Linuxらしさ」を体感できる無償の環境「LinuxONE Community Cloud」の使い方を解説していきます。簡単に使えるようになりますのでぜひ、試してみてください。

 まずは「LinuxONE Community Cloud」にアクセスしてみます。

LinuxONE Community Cloud

LinuxONE Community Cloud

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LinuxONE Community Cloud
「Request your trial」

アカウントを作成してログインする手順


 まずは「Request your trial」をクリックします。すると、「Request a trial」のページに遷移します。各フィールドは以下の必要事項の入力を促しています。

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アカウント登録のページ

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アカウント登録のページ
各項目の入力内容は本文で解説します

 入力項目は英語で記載されています。各項目の意味は次の通りですので、それぞれを適切に入力して「submit」しましょう。

・名前
・メールアドレス
・携帯電話番号
・検証コード(*1)
・住所
・郵便番号
・所属組織
・利用規約への同意
・利用目的(*2)

*1)「Mobile Phone」という項目に、SMSを受信可能な電話番号を記入した上で「Get Code」をクリックすると、その番号宛にValidation Codeが送られてきますので、これをご記入ください。海外からのSMSを受け取らない設定にしている場合は一時的に許可する必要があります。
 
*2)あまりにも短いと(数文字の場合など)submitが通らないケースがありますので、最低でも1行分程度はご記入ください。

ログインしてMy Linuxを起動するまで

 submit完了後、数分で次のようなメールが届きます。

 これには、後でサイトへのログインに使用する「User ID(ユーザーID)」と「Password(パスワード)」、そしてLinuxONE Community CloudのポータルサイトのURLが記載されています。Webブラウザからここにアクセスし、User IDとPasswordでログインします。

ログインに必要な情報がメールで届く

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ログインに必要な情報がメールで届く

ポータルにログインする

 それでは早速ログインしてLinuxONE Community Cloudのポータル画面にアクセスしてみましょう。

LinuxONE Community Cloudのログイン画面

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LinuxONE Community Cloudのログイン画面
メールにあるIDとパスワードを入力してログインする

 ログインすると次のように、利用できるサービスの一覧が表示されます。ここでは画面左の「Virtual Servers」を選び、「Manage Instances」をクリックします。

LinuxONE Community Cloudにログインして、利用するサービスを選択する

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LinuxONE Community Cloudにログインして、利用するサービスを選択する

仮想サーバのデプロイ

 ここから、実際に仮想サーバをデプロイします。下記の画面で「Create」をクリックすると、Instance(インスタンス)作成画面に移ります。

 なお、以降は本稿執筆時点での情報です。選択できるイメージなどは随時更新されますのでご注意ください。

仮想サーバインスタンスを作成する

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仮想サーバインスタンスを作成する
■インスタンス作成ステップ(1)

 下の画面にあるように、作業は「Step 1〜4」の順に進めます。
 まずは「Step 1」の2項目に任意の文字を入力します。

・「Instance name」(インスタンス名)
・Instance Description(インスタンスの説明)

 ここでは、Instance nameに「MyRHEL72」、Instans Descriptionには「Test Linux」と設定しています。

■インスタンス作成ステップ(2)

 「Step 2」ではデプロイしたいイメージを選択します。Linuxディストリビューション名などは略称表記になっていますので、それぞれ下記リストの通りで読み変えてみてください。

 ・RHEL6.7(Red Hat Enterprise Linux 6.7)
 ・RHEL7.2(Red Hat Enterprise Linux 7.2)
 ・SLES11 SP4(SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4)
 ・SLES12 SP1(SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1)

■インスタンス作成ステップ(3)

 「Step 3」はインスタンスのCPU数とメモリサイズの組み合わせを選択します。

 ・1core/2GB
 ・2core/4GB

■インスタンス作成ステップ(4)

 「Step 4」では、この仮想サーバへアクセスする際に利用する「SSHキー」を作成するため、「Create」をクリックします。

デプロイするイメージとインスタンスの設定

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デプロイするイメージとインスタンスの設定

 任意のキーファイル名を入力して(ここでは「mykey1」)、「Create a new key pair」をクリックします。

 このとき、作成したキーファイルが自動で操作PC上にダウンロードされますので、適切なディレクトリに保管しておいてください。

SSHキーの生成と取得

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SSHキーの生成と取得

 SSHキーが作成されると、下図のように、いま作成したキーファイル名を選択できるようになりますので、これを選択して、「Create」をクリックし、サーバデプロイを開始します。

SSHキーを指定してサーバデプロイを開始する

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SSHキーを指定してサーバデプロイを開始する


 以下のように作成したインスタンスがポータル上に表示され、ステータス(Status)が「ACTIVE」になれば完成です。

 後ほどこのインスタンスにアクセスするために、サーバに割り当てられたIPアドレスをポータル画面上で確認しておきましょう。
 
 なお、ここで選択できるイメージやインスタンスのスペックは本稿執筆時点のものです。随時アップデートされますので、詳細はLinuxONE Community CloudのWebサイトをご確認ください。

作成したインスタンスのステータスが「Active」になった

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作成したインスタンスのステータスが「Active」になった

デプロイしたサーバにリモートからアクセスしてみる(Linux環境の場合)

 ここからは、先ほど作成した仮想サーバにログインして操作していきます。ここでは、Linux端末からアクセスする場合の例を紹介します。Windows端末からのアクセス方法は次節をご覧ください。

$ chmod 600 mykey1.ppk

 次に、以下のようにsshコマンドで仮想サーバに接続します。-i オプションを付けてSSH Keyファイルを指定します。[IPアドレス]は、先ほど確認したサーバのIPアドレスを入力します。

$ ssh -i mykey1.ppk linux1@[IPアドレス]

 これで先ほど作成した「My Linux」にログインできました。早速ですが、dfコマンドでファイルシステムの様子を確認しておきましょう。dfはファイルシステムのディスク容量の使用状況を表示するコマンドです。ここでは読みやすくするために引数「-h」を付けています。

ログインした仮想サーバ上でdfコマンドを実行する

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ログインした仮想サーバ上でdfコマンドを実行する

 出力を見ると、「/data」に約42GBのディスク(DASD/Direct Access Storage Device:直接アクセス記憶装置)が割り当てられていますので、ここを作業スペースとして利用すると良いでしょう。

デプロイしたサーバにリモートからアクセスしてみる(Windows環境の場合)

 Windows環境をお使いの方がMy Linuxにログインをする場合は、あらかじめSSHクライアントを用意しておきましょう。ここでは、UTF8版Tera Tarmを使った場合の例を紹介します。

 UTF8版Tera Tarmのダウンロードページは次の通りです。リンクをクリックするとダウンロードが開始しますので、URLなどの安全を確認してプログラムをダウンロードしましょう。

http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/utf8teraterm/download_10868.html

 Tera Tarmを起動して接続先サーバの情報を入力します。サーバのIPアドレスと接続方法「SSH」を選択します。

Tera Tarmからの接続設定(1)サーバのIPアドレスを指定して接続

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Tera Tarmからの接続設定(1)サーバのIPアドレスを指定して接続

 Tera Tarmの仕様上、初回の接続ではIDとパスワードを設定する前に一度接続を試みます。すると、次のようなWarning(警告)が出ますが、気にせず「continue」を押してください。

Tera Tarmからの接続設定(2)初回接続時のWarning画面例

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Tera Tarmからの接続設定(2)初回接続時のWarning画面例

 すると、ユーザー名やSSHキーファイルを指定するウィンドウが開きますので、必要な情報を入力して再度接続を試みてください。

Tera Tarmからの接続設定(4)ログイン直後のターミナル例

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Tera Tarmからの接続設定(4)ログイン直後のターミナル例

 ログインに成功すると、ターミナルにLinuxのコマンドプロンプトが表示されます。

Tera Tarmからの接続設定(4)ログイン直後のターミナル例

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Tera Tarmからの接続設定(4)ログイン直後のターミナル例

次回は、いきなり「ブロックチェーン技術を使ったアプリ開発」の基礎を学習

 ここまでで、メインフレームLinuxサーバを試す環境が用意できました。次回からは、いきなりですが「ブロックチェーン技術を利用したアプリケーション」を作ってみます。

 分散台帳技術として、金融やIoT(Internet of Things)分野などを中心に注目を集めるブロックチェーン(Block Chain)技術の基本を紹介。さらにブロックチェーンを使ったアプリケーションを、アプリケーションコンテナ「Docker」上で動作させます。Linuxやオープンソースソフトウェアのエコシステムがあれば、最新技術を活用したアプリケーション開発がどのようなものかを比較的簡単に体験できることを実感いただけると思います。

 次回もお楽しみに!  

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キーマンズネットとは
2002年からLinux/OSSを活用したシステム開発や提案活動、品質向上のための取り組みなどに従事。2006年以降は「メインフレームLinux」を専門とし、お客さまの重要業務に高信頼・高品質なシステムをお届けしてきた。2016年には、長年の経験を生かして「Linuxアンバサダー」に就任。講演などを通じた啓蒙活動にも力を入れている。

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