異業種連携を成功に導く「ゴールデンサークル」とは

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異業種連携を成功に導く「ゴールデンサークル」とは

情報共有システム・コミュニケーションツール 2016/06/27

 以前寄稿した「アジャイルに!5年間で社内・社外賞を10件受賞できた3つの秘訣」では、「常に関係者に感謝し、強いチームをつくる」「超高速なPDCAサイクルを回し継続的にカイゼンする」「継続的に学び続け、社内や社外に貢献する」ことが3つの要点であることをご紹介しました。

 今回は、異業種連携を成功させるたった1つのポイントをご紹介します。

共感を呼び起こす「ゴールデンサークル」

 そもそも異業種連携したい目的は、何でしょうか?私は、自分達がない強みを持っている方や業界と連携することで相乗効果(事業成果を最短で出しやすい)が期待できることだと思います。そのため、最初に「なぜ(Why)その事業をやりたいのか?」を考え、連携協力していただきたい関係者に共感を持ってもらうところからスタートします。当然のことですが、このスタートの仕方次第で成功するか失敗するかが決まると言ってもよいでしょう。

 それでは、どのような手段で異業種連携を成功させるのがよいでしょうか?1つの手段として「ゴールデンサークル」というフレームワークを使うのがよいと思います「ゴールデンサークル」とは、Simon Sinekが提唱した概念(※)です。人は「何を(What)」ではなく「なぜ(Why)」に動かされるというもので、Why⇒How⇒Whatの順に考えていくフレームワークです。

図1:ゴールデンサークル(良い例)

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図1:ゴールデンサークル(良い例)

 図1のように、最初に「なぜ(Why)その事業をやりたいのか?」から入り「どのような手段で取り組むのか(How)?」、「実際にやることは何か(What)?」の順で考え、関係者に伝えることで、共感を持ってもらうことができます。

 ここでの要点は「なぜ(Why)その事業をやりたいのか?」をはじめに伝えることで、連携協力等の依頼背景や目的、関係者のメリット等、全体像を把握することができることです。これにより、関係者全員が同じ共通認識を持ち、同じ方向を向いて前進することができます。

 一方、下図2のように、最初に「実際にやることは何か(What)?」から入り「どのような手段で取り組むのか(How)?」、「なぜ(Why)その事業をやりたいのか?」の順で考え、関係者に伝えてしまうと、関係者の共感を得られることはできません。話が発散し、方向性が見えず、関係者からの協力をいただくことは難しいでしょう。

図2:ゴールデンサークル(悪い例)

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図2:ゴールデンサークル(悪い例)

どんな場面でも役立つ「ゴールデンサークル」

 実は、ゴールデンサークルのフレームワークは、異業種連携以外のどんな場面でも役立ちます。

 例えば、会議です。会議でよくある失敗事例として“2時間以上の時間を使い議論したにも関わらず、最終的なアウトプットはモヤモヤして終わってしまう”といったことがあります。

 この場合は、ゴールデンサークルの図2の悪い例から議論していることが多いでしょう。そのようなことを防ぐために、ホワイトボードなどにゴールデンサークルを書き、この会議の目的(Why)は何か?を確認してから始める(または再開する)ことをおすすめします。

まとめ

 異業種連携を成功させるたった1つのポイントは、「ゴールデンサークル」のフレームワークを活用し、最初に「なぜ(Why)その事業をやりたいのか?」から入り「どのような手段で取り組むのか(How)?」、「実際にやることは何か(What)?」の順で考え、関係者に伝えることでした。

 今回ご紹介した、「ゴールデンサークル」のフレームワークは、異業種連携以外に自社内の組織連携やご自身の夢の実現等にも適用できます。現在、前に進んでいないと感じた場合は、ぜひご活用いただけると幸いです。

 皆様の数多くの成功を願っております。また、私も更に成果を出してより良い情報を発信できるよう精進して参ります。

※ 参考文献(動画)「サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか/TED.com」

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キーマンズネットとは
2011年よりビッグローブでアジャイル開発を始め、2013年よりアジャイル研修講師や複数イベントに登壇。2014年10月より現職にて、アジャイル事業、ビッグデータ事業、社内スタートアップを担当。アジャイルコーチやスクラムマスター、開発メンバーとしてアジャイル開発の導入や現場カイゼンを行ってきました。

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