AWSが勧めるクラウド型人材育成の方向性とは

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AWSが勧めるクラウド型人材育成の方向性とは

ストレージ 2016/02/22

 IT関連人材を専門に、各業務に関する実務能力基準の認定や教育コンテンツの提供を行う業界団体CompTIAの日本支局は2016年1月29日、「CompTIA人材育成サミット2016」を東京・神保町にて開催した。

デニス・クオック氏

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デニス・クオック氏

 今回は「クラウド/セキュリティをどのように捉え どのように取り組むべきか」というテーマで、クラウドの最新状況やそれに対する人材育成の方向性、最先端のクラウド事業者の手法などについて、具体的な事例を交えて紹介された。

 開会の挨拶を行ったコンプティア アジア・パシフィック担当バイス・プレジデントのデニス・クオック氏は、「企業のITシステムがクラウドへ傾倒する中で、特にセキュリティが注目されています。多くの組織が、いかに適切なスキルセットを保有して、いかにデータを保護するかという課題が懸念されています」と述べ、人材育成と認定プログラムの必要性について説いた。

最先端のAWSに集まる最先端のエンジニア

 最初の基調講演に登壇したのは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン マーケティング本部 テクニカルエバンジェリストの高岡将氏だ。同氏は、「IT市場におけるクラウドの最新動向とクラウド型人材育成の方向性」と題し、同社の取り組みについて解説した。

 アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、ITエンジニアであれば誰もが知るクラウドサービスとして絶大な人気を誇り、同社は数多くの優秀なエンジニアを抱えて、先進的なサービスや機能、技術を世に送り出していることも知られている。クラウドということばが世に登場する以前からクラウド事業に取り組んでおり、クラウドのための人材育成についても詳しい。

高岡将氏

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高岡将氏
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
マーケティング本部 テクニカルエバンジェリスト 高岡将氏
クラウドの変革

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クラウドの変革
クラウドも変革を続けており、従来のインスタンス単位に加えてリクエスト単位のライセンス体系が登場している

 高岡氏によれば、クラウド自体も変革を続けており、従来のAWSがスペックに応じた“仮想サーバーインスタンス”をアイドリングしておき、起動中のインスタンス数に応じて課金していたものが、最近ではリクエストがあるまで待機しておき、“処理回数”ベースの課金も選択できるプランも登場しているという。

 国内でもヴァル研究所やローソン、スシローといった著名な企業をはじめ、2万社以上が利用し、政府・教育といった公共機関でも国内外に多数のユーザーを抱えるAWSでは、セキュリティへの取り組みも重視している。

 「私たちは、ユーザーの皆さんがこれまで保有していたシステム、土地やデータセンターといった要素をすべて引き受けます。シアトル本社には、世界最高水準のセキュリティとコンプライアンス専任のチームが形成されており、SOX1/2/3やPCIDSSといったデータセンター運用で必須とされる認証や資格を取得しています」(高岡氏)

従来のITに精通した人材も重要

 ネットニュースなどでは、“クラウド人材”の不足が話題となることが増えている。その原因はどこにあるのだろうか。

 まず、クラウドが浸透することによって、従来は当然のように存在していたオンプレミスすなわちハードウェアの調達リスクが激減することになる。

 与信やリミットを考慮する必要はなく、納期や支払い、物理的なスペース、減価償却などに悩むこともない。クラウドサービス上で提供されるソフトウェアについては、細かなライセンス管理も不要となる。こうした課題から解放されることによって、よりビジネスに即したシステム開発や運用が可能となった。

 だからこそ、クラウドに精通した人材の希少価値がどんどん高まり、全体として不足状態となっているというのが高岡氏の分析だ。同氏は、経済産業省や情報サービス産業協会の報告で述べられているように、クラウド時代に即した人材育成が急務であることはまちがいないとする。

 「ただし、今までの手法・技術が否定されるというわけではありません。クラウドに関して同程度の知識を持つ人を比べれば、これまでの方法を知っている人とクラウドしか知らない人とは、きちんと差が出るはずです。また一方で、新しい技術や手法を身に付けて、これまで不可能だったことを体験できるようになることも重要だと考えています。ぜひチャレンジさせてあげてほしいと思います」(高岡氏)

高岡将氏

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高岡将氏
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
マーケティング本部 テクニカルエバンジェリスト 高岡将氏

 人材育成においては、いきなりクラウド技術を習得する層と既存のIT業界から転身してきた層の2つのアプローチが混在する中で、「新しいことをやったもの勝ち」という状況は好ましくない。そこで高岡氏は、資格の重要性を説く。

 資格や検定によって、技能や知識の平準化を図ることができる。直接業務に関係がないとしても、業界で必要となる一般的な知識を保有することで、他の企業や業界と対等の話ができるようになるというのが、同氏の主張だ。もちろん、資格を習得するだけでなく、定期的なアップデートも重要だ。

 「クラウド時代に向けた人材育成を図り、従来のITに精通した方々もクラウドを盛り上げてほしいと思います」(高岡氏)

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