インフォテリアとテックビューロの連携で広がるブロックチェーン

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インフォテリアとテックビューロの連携で広がるブロックチェーン

基幹系システム 2016/01/26

 2015年12月、EAI/ESB市場で国内トップシェアを持つインフォテリアが、プライベート・ブロックチェーン技術を提供するテックビューロとの業務提携を発表した。両社は、インフォテリアの提供するデータ連携用ミドルウェア「ASTERIA WARP」とテックビューロのプライベート・ブロックチェーン・プラットフォーム「mijin」を組み合わせるための専用接続アダプタを開発し、2016年4月から発売する予定だ。

 前編ではテックビューロのプライベート・ブロックチェーン技術に焦点を当てたが、後編ではインフォテリアの概要と両社の協業によってもたらされる世界について紹介する。

テックビューロ株式会社 朝山 貴生 氏(左)とインフォテリア株式会社 平野 洋一郎 氏(右)

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テックビューロ株式会社 朝山 貴生 氏(左)とインフォテリア株式会社 平野 洋一郎 氏(右)

XML技術専門開発企業としてスタートしたインフォテリア

 1998年創業のインフォテリアは、“組織を超えたコンピューティングを実現するソフトウェアを開発し、世界規模で提供する”ために作られた会社だ。国内初そして唯一のXML技術専門開発企業としてスタートした。

 インフォテリア/テックビューロ共同開催の「フィンテック フォーラム」で登壇したインフォテリア 代表取締役社長の平野洋一郎氏は、「我々が掲げた目標は、グーグルやマイクロソフトなどと同じように世界中で使われるビジネスソフトウェアを全世界に提供すること。実は日本企業では、まだどの会社も成功していない領域」だと設立の目的を説明する。

 1999年から2000年にかけては出資のみで27億円を調達し、約20億円を投資して2002年にノンプログラミングで異なるシステム間を連携するビジネスインテグレーションプラットフォーム「ASTERIA R2」を開発した。2007年には東証マザーズに上場、現在は日本をヘッドクォーターとして、米国や中国など海外に5拠点を展開している。

EAI/ESB市場で9年連続のトップシェアを誇る「ASTERIA WARP」

 インフォテリアの提供する「ASTERIA WARP」は、顧客管理や生産管理など企業内にある様々なシステム同士、あるいは自社システムと取引先や顧客先のシステムとの連携を、ノンプログラミングで実現するミドルウェア製品だ。NECやSCSKなど国内有数のシステムインテグレーターを通じて全国に販売されている。

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 「もちろん何千行、何万行のプログラムを書けば、システムを繋ぐこと自体は可能だ。しかしそのためには多くの手間と時間が必要となる。ASTERIAの特徴は、これをノンプラミング、つまり一切プログラミングすることなく実現できること」(平野氏)。

 具体的には、下図のような画面を介してデータ処理の内容を日本語で記述していくことで、システム連携の仕組みを設計することができる。

 「これまでも設計をして、それを元にコードを書いていく設計ツールはあったが、ASTERIAでは、ここで作成したデータのフローチャートが、そのままデータ連携の仕組みとして動くという画期的なソフトウェア」(平野氏)。

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 2002年のリリース以降、ASTERIAは着実に導入実績を伸ばし、2015年9月末の時点で累計導入社数5198社を記録、EAI/ESB(企業データ連携)市場におけるシェアは41%で、9年連続で第1位を獲得している(出荷数ベース:テクノ・システム・リサーチ社『2015年 ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB市場編』より)。

“プライベート・ブロックチェーン技術”がノンプログラミングで利用可能に

 インフォテリアは2015年12月、国内で唯一のプライベート・ブロックチェーン技術を提供するテックビューロとの業務提携を発表した。ASTERIA WARPとテックビューロのプライベート・ブロックチェーン・プラットフォーム「mijin」を組み合わせるための専用接続アダプタを開発し、2016年1月から実証実験を開始、2月以降には国内金融機関でセミナーを共同開催し、4月からテックビューロがASTERIA WARPにおける「mijinアダプタ」を発売する予定だ。
(※「mijin」については前編で詳細を解説しています)

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 「今回の業務提携により、様々な既存システムでプライベート・ブロックチェーン技術を“ノンプラグラミング”で使うことが可能になる。ブロックチェーンは今、FinTechと呼ばれる金融分野での利用が一番注目されているが、ASTERIAは様々な業種で利用されており、ブロックチェーン技術によって大きなメリットを享受できるようなシステム、つまり改ざんされては困るようなデータを管理する必要があるシステムでは、どこでも簡単にブロックチェーン技術を活用できるようになる」(平野氏)。

 例えば流通分野(TransTech)ならトレーサビリティ、製造分野(ManuTech)なら検査/検証データ、公共分野(GovTech)なら登記や試験履歴、医療分野(MediTech)なら治験データなどを取り扱うシステムが挙げられる。

 2016年1月18日からは、両社にさくらインターネットを加えた3社が、プライベート・ブロックチェーンの実証実験プラットフォームとして、さくらインターネットのIaaS型クラウドサービス上でのASTERIA WARPとmijinのサービス提供を無償で開始した(2016年6月30日まで)。

 「プライベート・ブロックチェーンは新しい技術なので、まだ使ったことのない企業も非常に多い。そこで我々はさくらインターネット様とも組んで、これを実証実験していただけるプラットフォームを6月末まで無償で提供する。今第2期の募集を行っているところだ」(平野氏)。

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 インフォテリアとテックビューロは、この実証実験プラットフォームの提供で得られた知見を元に、更に新たなソリューションの提案を考えていくとのことだ。

 「我々はASTERIAとmijinの組み合わせで、FinTechはもとより、あらゆる産業にブロックチェーンの恩恵をご提供したいと考えている。インフォテリアとテックビューロのこれからの展開に、是非ご期待いただきたい」(平野氏)。

                                                                           (執筆者:西山 毅,レッドオウル )

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