ここまで進化したネットワークの可視化と活用法

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ここまで進化したネットワークの可視化と活用法

運用管理 2016/01/21

 2015年3月18日に「PowerPivotを使用した“LANの可視化”事例と活用法」を投稿し、Key Conductorsアワードの優秀賞をいただきました。今回は、その進化型になりますが、ネットワーク可視化プラットフォームとモーショングラフによる可視化と活用法について紹介します。特徴は、分かりやすさと動きです。

1.ネットワーク可視化プラットフォーム

 ネットワークの可視化は、ソーシャルネットワークの分析で使われてきました。今回、LANなどのIP系ネットワークの可視化について、記載します。最初に、ネットワーク可視化のプラットフォームを表1に示します。リアルタイム系のものとバッチ処理系のものがありますが、今回は、無料で、オープンなソフトでネットワークの可視化できるプラットフォームの方で説明します。代表格は「Gephi」になります。使いこなすには少し訓練が必要です。

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一般的な使い方

 端末を表すノードと、端末間を接続するトラヒックを表すエッジの2つに分かれます。まずは、外部からトラヒックデータをインポートします。ソース(送信)とディスティネーション(受信)とトラヒックなどの数値情報が最低限あれば表示できます。表示の設定は、円形、階層などの形を選べます。

 また、分かりやすくするためにノードの色、エッジの線の太さなどを変えて可視化します。フィルタ機能もあり、文字指定により送信元などを抽出できます。図形からノードとエッジを選択してその部分だけ表示することもできます。

 ネットワークの分析機能も充実しており、最短パス、クラスタ係数、離心率、接近中心性が自動計算されます。その数字を使って表示を変更できますが、専門知識を必要とします。

2.ネットワーク可視化の活用法

 今回は、無線LANのトラヒックを可視化しました。その可視化例を図1、図2に示します。図1では、端末が何処と通信しているかが、一目瞭然になります。トラヒックが集中している点も簡単に分かります。図2は、レイアウト図を円形または階層に表示しました。用途によりレイアウト図を変更できます。

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活用法

 ネットワークの可視化の活用法を2つ挙げます。

 (1)不正アクセスの発見:プロキシサーバを経由しないトラヒック、その端末と相手先が特定できます。定期的に可視化することにより、標的型攻撃メールなどで企業内に侵入され、感染した端末の発見ができます。

(2)ネットワークの性能把握:トラヒックが集中する点を特定できます。そのボトルネックを解消し、ネットワークの性能を向上させることができます。

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3.モーショングラフ

 モーショングラフは、文字通り、動くグラフです。最初に、モーショングラフのツール類を表2に示します。いろいろと種類がありますが、モーショングラフ単独で使うものでなく、データ分析・可視化の一部の機能として備えています。

 TEDのプレゼンで使われたGapminderのグラフが有名です。図3にGapminderのホームページのグラフを示します。各国の所得と健康状態を年度毎に動かすことが出来、各国の動きがよく分かります。一度試してください。
http://www.gapminder.org/

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 ビジネスで使う場合は、有料のソフトを用途によって選定し、利用してください。今後、マイクロソフト製品などにも標準装備されることを期待します。
 
一般的な使い方

 バブルチャートなどを時間で動かすのが一般的な使い方です。時間軸、縦軸、バブルの大きさ、色など3つ以上の要素を表すことができます。変化がよく分かります。

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4.モーショングラフの活用法

 今回は、無線LANのトラヒックを図4、図5に示します。図4は、プロトコル別端末別のトラヒックをバブルチャートしました。時間の経過とともに変化します。図5は、無線LANのチャンネル使用率、同時端末接続数、エラー率、バブルチャートを同時に表示し、時間で動かすと、端末等のトラヒック量が直感的に分かります。

活用例

 モーショングラフの活用方法を例示します。

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 (1)故障解析:特に複雑な故障の場合に、複数のグラフを同時に表示し、時間を動かすと、エラーが発生した時の端末、プロトコル、チャンネル使用率の状態が分かるため、故障解析が簡単に出来ます。

(2)過去の情報との比較:ネットワークの性能を判断する時に、1年前の状態と比較すると差分がはっきりと分かります。

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 今回紹介した可視化ツールは今後、発展する領域だと考えております。本ツールがみなさまの業務の効率化のお役に立てば幸いです。

 弊社サイトで動画が見られますので参照してください。
http://spectrum-tech.co.jp/service/wifi_visualize_traffic.html

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大手通信会社で、マイクロ通信、衛星通信の運用管理を8年間行い、その後、法人営業で主に製造、金融系のLAN/WAN、音声ソリューションの営業、構築を20年以上行いました。現在、無線LANの電波診断、セキュリティ診断を行う会社を起業し、中堅中小のお客様に無線の可視化により快適な無線環境の提供を目指している。

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